【Global Talk 2023-24】Session5 Harvard x Brown x Knox

今回は、Session5 の Harvard x Brown x Knoxの3校での交流についてのお話です!

このSessionは、総勢約60名の大学生が参加し、期間も9月上旬から11月上旬まで続いた約3ヶ月の交流でした!

参加メンバーは、約3ヶ月の中で非同時性と同時性を組み合わせながらタスクを行っていき、同時交流は合計3回。非同時性ではPadletとVoice Threadを活用し、以下のテーマを行っていきました。

  • 若者言葉
  • ジェンダー問題 (社会における男女格差)

まず、最初の同時交流の前に、約60名の学生さんがPadletに自己紹介を投稿するところからスタートしました。

すごく印象的だったのは、HarvardとBrown生は「日本食」が好きと答えてくれる人が多かった思ったことです。日本人としてはとっても嬉しくなりますし、改めて日本の食は世界でも誇れる食べ物が多いのだな!と感じました。

 

自己紹介を投稿後、すぐに第一回同時交流の日がやってきました。

第1回交流Topic:日本語と英語で若者言葉を使った4コマ漫画を作ろうです。

同時交流では、基本1時間の中で「テーマについての話し合い、グループの意見や考えを一つにまとめて、発表まで」を行っていきます。

はじめに3-4名/グループに別れてブレイクアウトルームに入り、「自己紹介&今自分の周りで使っている若者言葉」を紹介しました。HarvardとBrown生は日本語で「アメリカの若者言葉」を紹介し、Knox生は英語で「日本の若者言葉」を紹介していきました。

その後には、約20min の中でグループでの「日本語と英語で4コマ漫画を協働作業」です。

第一回目ということもあり、緊張感はあるものの、お互いの国で流行っている若者言葉はやはりとても面白いようで、言葉の意味を聞くとすぐにその言葉を発話して大声で笑ったり、「上手ですね!!笑」とお互い褒め合ったりして、どのグループもエンジョイしている様子でした。

特に今年日本語で多かったのは、「それな」「やばい」「ワンチャン」

英語で多かったのは“Slay(イケてるね!)” “No cap(ガチだよ!)” “pog(ヤバ!)” の紹介でした。

若者言葉を聞くと、「言語は生きているなー」と改めて感じる瞬間ですし、学生同士が生き生きと楽しそうに若者言葉を紹介して、さらには交流中にすぐに使っている様子は見ていてこちらも自然と笑顔になります。

最後には、それぞれのグループが作った4コマ漫画を発表したのですが、4コマ漫画をセリフ調で読んでくれたグループもいて、笑いも起こったり、とても楽しい雰囲気で終えました。

 

続いて、第2回交流Topic:ジェンダー問題(社会における男女格差)についてです。

同時交流時までの事前準備は以下のステップで行いました。

(1)ビデオを視聴する。
   男女格差問題を考える上で参考になる世界中で注目されたCMを視聴。その上で、自分自身、日本社会、世界の視点でこの問題をどう捉えるか?を考えていきました。

(2)カテゴリー決定
   上のビデオを視聴した上で、「ジェンダー問題」にまつわることで自分が発表するカテゴリーを各自で決定。

  • カテゴリーの例:経済、政治、育児、貧困、飢餓、福祉、教育、メディア、暴力、性的少数派など 

(3)ライド作成し、VoiceThread投稿

  各自で決めたカテゴリーについて発表スライドを作成し、VoiceThreadに事前投稿。

同時交流では、ブレイクアウトルームに分かれ、(3)で作成したスライドを手元に用意をした上で、Zoomで画面共有をし、お互いの発表を聞き、それぞれ質問や意見を出し合いながら話し合いを進めました。

また、「就職活動でのジェンダー問題」、「教育関連のジェンダーに関するステレオタイプ」について発表をし、意見やグループ内でテーマを掘り下げていく中で、日本だけが根深いジェンダー問題で悩んでいるのではなく、アメリカも同じようなことが起こっていたり、意外と共有点があるということを知れたメンバーも多く、さまざまな気づきや学びにつながったようでした。

また、純粋にHarvard生やBrown生のプレゼンテーション能力に驚いているKnox生もいて、英語力はもちろん、改めて自分自身のプレゼンテーションスキルも磨いていきたい!と感じたようです。

 

そして、最後の交流は 第3回交流Topic:スローガンを考えよう!でした。

第2回交流時に扱ったテーマ「ジェンダー格差の問題」について人々の意識を高め、行動を促すための広告のスローガンを考えていきました。

1時間の中で、以下のことに絞って、チームで話し合いをして、発表まで進めました。

30 分のブレイクアウトルームですが、同時交流も3回目となると、お互いリラックスしながら即テーマについて話し合いをし、素早く完成させていたのが驚きでした。

多くのグループはTargetを絞るまでは時間がかかっている印象はありましたが、Targetが決まったあと、どのMedia(媒体)を使うのか?は、ほとんどのグループが迷いもあまりなく、「子供世代にはポスターがいいよね」や「中高校生にはTikTokやSNSかな」、「大学生・社会人だったらInstagramね」「中高年以上にはTVがいいよね」と各世代への使用Mediaは日本とアメリカでも違いはあまりないようで、サクッと決まっていることがすごく興味深かったです。

スローガンも一つして被るものはなく、刺さるスローガンばかりで、あるブレイクアウトルームでは「あのグループのスローガン、めちゃくちゃいいねえ!」など話題に上がっていたりしました。

 

今回、最後の交流は、Harvard、Brown、Knox生から代表して1名ずつMCが選出され、進行をお任せしました。

冒頭の挨拶からグループ発表時の進行、最後の挨拶と3名の学生さんたち、本当にスムーズな進行でバッチリでした!Knox生でMC役をしてくれたメンバー、三浦ひかりさんもとても緊張したと思いますが、立派にその役目を果たしてくれました。お疲れ様でした。

時には苦手なことや不安に思うことにチャレンジをするのは勇気のいることだと思いますが、Global Talkで英語力はもちろん、新しいことにどんどんチャレンジする心と力も身につけて、スキルアップしていってほしいと思います。

みなさん、お疲れ様でした!

 

👇参加した皆さんの感想をご紹介します!


様々な文化や考え方があるなかで、類似点を見つけられたことが私にとって新たな発見でした。


メンバーが変わり、何人の生徒とも交流できたことがすごく良かったです。また、四コマ漫画や若者言葉はトピックとしてもとても盛り上がったので楽しかったです。


全体での交流ではなく、グループ毎で少人数になることで全員と話すことができた。また、今までは正しい文法で伝えたい気持ちが強く、知り合いのいる中で間違った言語を話すことに抵抗があり積極的に話せないことが多かった。しかし、今回の活動を通して、少し間違えていても、言語学習者という同じ立場にいたことで、相手が理解しようと聞いてくれる環境にあり話しやすかった。