【Global Talk 2022-23】 Session10 ODU / Knox

Session10では、ODU(Old Dominion University)の大学2年生-日本語2年目の学生さんたちと、「ITセキュリティ」という少し難しいテーマに挑戦しました。この交流では、9月〜10月の約1ヶ月の中でGoogle Form、Google Document、Padlet(オンライン掲示板アプリ)等を活用しながら、4グループに分かれて「ITセキュリティ」について少しずつ知識を増やし、最後にZoomで顔を合わせての意見交換や話し合いをしました。

まずは、ODUの先生が用意してくれたアンケートに各自で答えるところからスタート。そして、4グループに分かれてGoogle Documentを活用し、(コメント機能を使いながら非同時性で)「話し合い」をして、Knox生たちはODU生へ、ODU生はKnox生へ向けた「ITセキュリティについて」のアンケートを作成しました。お互い第一言語でアンケートを作成したものの、Knox生は、ODU生が理解できる位の日本語を使用すること、漢字にはふりがなを打つこと、難しい単語を使用しないように心がけながらの質問を考える必要があり、苦戦しているグループも見られました。「教わっていますか?➡︎学んでいますか?」のように分かりやすい言い回しに変換し、修正をしながらアンケートを完成させることができました。

お互いのアンケートに答え終わった後、いよいよZoomでの話し合いです。前半は、 ODU生が日本語でアンケート結果を発表(日本語タイム)し、Knox生が英語でアンケート結果を発表(英語タイム) しました。

後半は以下のようなことに関してのコメントや各自用意しておいた質問を投げかけ、

  • アンケート回答で驚いたもの
  • アンケートの質問で難しかったもの
  • ITセキュリティ関連で困った経験
  • 今回の一連の活動を通してITセキュリティに関する考えや自分の姿勢がどう変化したか

を話し合いました。

コロナ禍をきっかけに、以前より「IT」がより身近に感じられるようになってはきているものの、「ITセキュリティ」について深く考えたことがなかった人も多かったと思いますが、段階を踏みながら知識を増やし、意見交換をしていくことで、現時点で自分の中で意識していた「ITセキュリティ」が何なのか、海外の学生はどういう知識を持っていて、どんな意識で取り組んでいるのかがわかった貴重な、学びも多い交流となりました。

難しいテーマではあったものの、堅苦しい話し合いではなく、それぞれのグループで笑い声が聞こえ、「パスワードに誕生日入れてたー!」や「私もパスワード忘れてロックアウトされるのが怖いので、あまり変えていません!」とお互いのパスワードセキュリティの危うさに共感したり、「ウィルスバスターって英語で何て言うのかな..」とKnox生が困っていると”It’s called “Anti-virus” in English!” とODU生が助け舟を出してくれ、英語と日本語が活発に飛び交っていました。

今回参加してくれたKnox生の感想も一部紹介します!

ITセキュリティについて話す機会がなかったため、アメリカの学生方のITセキュリティに関する意見を聞くことができ、とても面白かったです。「パスワードを変更しなければいけないと分かっていながら、変更するのが面倒くさいから変更しない」や、「毎回パスワードを変更していてパスワードを覚えていない」など日本の学生もアメリカの学生も同じことがよく起こるということを知り、その共通点が分かったのが面白かったです。お話しできてとても楽しかったです。ありがとうございました。
ITセキュリティについて話すのは初めてで、簡単なトピックではないので緊張しましたが、お互いにヘルプし合いとても充実したディスカッションができたと思います!
また、セキュリティ教育の違いや、SNSの使用年齢の平均についてや、いつからITセキュリティについて学ぶべきか、など幅広く話し合うことができました!みなさんとお話しできてとても楽しかったです!:)

今日はITセキュリティの事についてお互いにたくさん話をすることができて、とても嬉しかったです。お互いに住んでいる国は違くても共通点などもあったりして、もっとたくさん話したいなと思いました!ITセキュリティについても勉強になることが多かったので、今後気をつけていきたいなと思います。今日は本当にありがとうございました!

ITセキュリティについてはもちろんですが、コミュニケーションを取る楽しさを感じていた学生も多く、またこのメンバーで話をしたい!と感想をくれた学生もいて、楽しい交流となったのが伝わりました!

また、次回のSessionも楽しみましょう!

【Global Talk!2022-23】 Session15 ODU / Knox

今週はKnox生とODU生とでペア交流に挑みました。
ODU生は日本語の学習を始めてまだ1年目だったこともあり「自己紹介」をテーマに会話をしました。

交流はKnox生の英語スキルUPのためでもあり、ODU生の日本語スキルUPのためでもあります。
相手が学習中の言語でコミュニケーションを取る際、相手が間違えていたり躓く場面があると、ついつい伝わりやすい方の言語でサポートしたくなるところですが、それをし過ぎてしまうと相手のためにならないこともあります。
なので交流を開始する際に両校ともに日本語使用の時間では日本語のみの使用を徹底、英語使用の時間では英語のみの使用の徹底をしました。

もちろん今回Knox生がペアとなった学生は日本語学習1年目の学生達なので、日本語だけでのコミュニケーションだとどうしても難しい場面もありましたが、そこはKnox生が日本語でサポートを入れ続けてくれたことにより、より実践場面に近いシチュエーションでの会話ができました。
使用言語によって[名前、年齢、趣味]といった定番の話題で終わった時間もあれば、[出身地の特徴、大学での専攻内容、将来就きたい職業と理由]など踏み込んだ話題ができる時間もあったと思います。
あまり上手くコミュニケーションが取れず歯がゆい経験をした学生もいたと思いますが、それもぜひKnoxで皆さんにしてもらいたい経験です!
実際にODU生が日本に来た際や、Knox生が英語圏に行った際にサポートしてくれる人がいつも近くに居るとは限りません。「どうしよう伝わらない。なんて言えばいいのかとっさに思い出せない。」といった状況に出くわすことは今後も多々あると思います。そうした時には今日の交流を思い出し、「あきらめないで伝え続ける。」気持ちで挑んでください!
これからも応援しております!

■Knox生の感想を一部ご紹介します。■

とても楽しく交流できました!ODUの方が、たくさん話題を用意してくださっていたり、拙い英語を理解しようとしてくださっていたのががとてもうれしかったです。お互い言葉が詰まってしまうこともありましたが、日本語と英語で捕捉し合い、楽しく交流することができました。本当に感謝です!ありがとうございました。
英語の学習をしていると、文法を決して間違ってはいけない、間違ったら全く伝わらないのでは無いかと、神経質になってしまいがちですが、実際にネイティブと話している中で、英語ではなんていうのだろうと思いながら、知っている文法や単語をつなぎ合わせてみると、意外と自分の意思や考えを伝えることができたことに驚き、間違いを恐れずにもっと積極的に話してみようと思えました。
日本人2人と外国人1人のグループの方が、自身の英語の拙さをより痛感できてどのように英語を話したらよいか勉強になりました。本日はこのような機会を作っていただいてありがとうございます。とても楽しかったです。
楽しく交流することができました。好きなアイドルや趣味の話で盛り上がることができました。英語と日本語だけでなく複数の言語を勉強している学生がいて驚きました。日本語のみで会話をするのは難しかったですが、良い経験となりました。もっと相手の日本語を聞き取って理解して、相手が話しやすいようにできたらよかったと思いました。この経験を生かして日本語学習者と日本語で交流する際に、相手が話しやすいようにするためにはどのような工夫ができるのかを考え実践するとともに、日本語の文法に従ってはっきり話せるようにしていきたいと思いました。

 

【Global Talk!2022-23】Session2 ODU / Knox

Session2は、Old Dominion University(ODU)との同時性交流を2回行いました。

初めての顔合わせを10月、2回目の交流は11月と、主な目的は「自己紹介」と「趣味」

ODU1人-Knox1-2人に分かれてBreakoutルームで交流し、相手をチェンジし、25分x2回を行いました。

 

まず最初の6-10分間は「日本語のみ」で話すことを両学生に徹底してもらいました。しかし、なんとODUの学生さんたちは、日本語の学習をはじめて約2ヶ月とのこと!

日本語学習を始めたばかりのODU生にとっては大変だったとは思いますが、事前に練習した質問などもしてくれ、日頃の日本語の授業の成果を披露してくれました。Knox生も、「日本語のみ」の時間の質問に対しては、日本語のみで答えます。中には、英語で説明した方が早い!と思うKnox生もいたと思いますが、日本語をより簡単な日本語で説明するという難しさを実際の物を見せたり、Zoomのチャット機能等を使って伝わらなかった言葉をローマ字表記で書いて教えてあげたり、相手に寄り添う工夫がたくさん見られました。

各ルームでの会話は、自己紹介の後「暇な時は何をしていますか。」や「スポーツは好きですか。」や「好きな本は何ですか。」等、ODU生が考えた質問から会話を広げて、無言になることなく、笑い声が聞こえました。

また、1回目の交流よりも2回目の交流の方が、両学生ともに時間を忘れて両言語で会話を楽しむ力をつけているなと感じました。

「日本語のみ」の時間が過ぎた後も会話の相槌として「そうですか。」と日本語を頑張るODU生も見受けられ、日本語ネイティブのKnox生と限られた時間の中で一生懸命に日本語のアウトプットを頑張っている学生さんの姿が印象的でした。

 

 

各Session終了後、全員がBreakoutルームから戻ってきた時のODU生、Knox生皆さんなんだかとてもいい顔をしていて、こちら側もとても嬉しい気持ちになりました。

 またSessionに参加してくれたKnox生からも素敵な感想が多く寄せられました。その一部を紹介します。

<第1回目交流後の感想>

日本語では知ってる言葉で言いたいことを伝えてくれて、自分もたどたどしくても英語でがんばって話そうと思いました。また、英語でのコミュニケーションになると、アニメの話など好きなことに対する熱い思いを聞かせてくれて楽しかったです。

皆さん日本語を最近勉強し始めたのにも関わらず、発音も凄く綺麗で驚くことが多かったです!所々英語を交えての説明になったりしても、自分の下手な英語をしっかりと理解してくれてお互い会話を成り立たせようとコミュニケーションがたくさん取れたのはとてもいい経験でした!箸をお家でも使っていて上手に使えるよ~とペアの子に言われたときは、日本の文化を向こうでも体験して楽しんでくれ、また日本が好きだと言う気持ちがとても伝わってきて思わず拍手するぐらい嬉しかったです!今後も交流の中でお互いの国の文化などに触れ、学びながら交流していきたいなと思いました!

最初は緊張したが、うまい具合に日本語と英語を織り交ぜて話せたと思う。普段の日本語をいかにアメリカの学生さんにわかりやすく伝えるのに苦戦したが、日本語について見つめ直す良い機会となった。

<第2回目交流後の感想>

前回の交流では相手に伝わらないとき咄嗟に英語で伝えてしまいました。今回は日本語の時間は徹底して日本語を使えたので、前回の反省点を意識して交流できたと思います。アニメや食事についての話しをして、私の知らないことはまだ沢山あるのだなと思いました。2回とも毎回盛り上がってお話が出来たので、とても楽しかったです!! ありがとうございました!
ペアでの交流だったので、十分に話す時間がとれて言語交換という面では1番成長を感じた1時間でした。前回は、日本語を全て日本語でサポートしようと思い、会話が成立しなかったので、今回は分からない語彙があったら聞いてねと事前に伝えました。その質問には英語で答えた(語彙は考えても出てこないため)ので、納得の行く会話ができたと思います。
今回の交流もとても楽しかったです!2人の方と交流したのですが、やはり日本のアニメや漫画、更に食べ物は人気が高いんだなと感じました。お互い最初は緊張していた事もありターンがすぐ終わってしまう事もありましたが、好きな事や好きなものの共通点が分かると向こうも積極的に話してくれてとても嬉しかったです。話しやすさには英語力をあげてコミュニケーションを取りやすくする事も大事ですが、共通の好きなことを見つけるのも会話を始める上でとても重要だなと感じました!

Knox生も日本語/英語を切り替えながらの交流で、今後の英語学習への意欲が向上しただけでなく、日本の文化にも興味を深めるきっかけとなったようです。

そして、1回目よりも2回目と、ステップアップして、相手のことを考えて話しやすいように事前に対策をしている様子が感じられて頼もしく感じます。ODU生の「日本語」を学ぶモチベーションにもつながったと思います!

参加してくれたメンバーの皆さん、お疲れさまでした!
今後のSessionも楽しみましょう♪

【Global Talk!2022-23】Session5 Clark HS / Knox

Session5のZoomを使った同時性交流が開催されました!

今回のSessionでは、Clark High Schoolの日本語クラブに通っている学生さんたちと、日本の「アニメ・漫画」をテーマに、2-3人のグループに分かれてアニメや漫画で使われている日本語の特徴や文化について会話を楽しみました。

まずは、自己紹介(自分の学習言語で)と今一番好きなアニメ・漫画を各自紹介。自己紹介をする時は、まだお互い緊張もあり笑顔も少なめでしたが、同じ漫画が好きだとわかると、思わず「私も○○(キャラクターの名前)好き!」「え、嬉しい!」とClark生からも日本語が飛び出し、緊張もほぐれた様子でした。

そして、『アニメ・マンガの日本語』https://anime-manga.jp/en/ を使って、画面共有をしながら、日本語で声に出して読んでいく協働活動をしました。

Clark生も日本語ネイティブの実際の発音を聞いて、興味津々。Clark生が「きゃああっ」を「いやあっ」と読みあげると、Knox生が「”き”だから、きゃああっですね。」と優しく教えてあげていて、「し…ん」という漫画の中の表現は、英語では “silence”と表現することをClark生が教えてくれました。

今回、Clark生の日本語のレベルが様々でほとんど日本語がわからない学生も中にはいましたが、お互いが相手の学習言語を尊重しつつ、日本語ばかり・英語ばかりにならないように相手の理解できる程度を探りながら一生懸命に話す姿がたくさんみられました。

最後には、Clark生・Knox生からも「とても楽しかった!」「自分の好きな日本の漫画が海外でも読まれていて嬉しかった!」「日本語で、日本語を簡単に説明するのが意外と大変だった!」など、たくさんの気づきが得られた貴重な交流となりました。

Clark生とまた交流を行う予定です。今回、時間が足りなかったと感じた人も多かったので、今回できなかった、聞けなかったことを次回に活かして今後も楽しんでほしいと思います。

最後に、参加してくれたKnox生からの感想をいくつかご紹介します。交流を楽しみ、前向きに次回への意欲を高めている様子が印象的でした!

日本語を再び日本語で説明をするのが難しかったけれど、英語を交えて説明したときに、「そういう意味なのか!」とわかってもらえた時は、とても嬉しかったです。また、同じ漫画が好きだった時は、そこを起点として話が盛り上がったので、共通に話題を持つことは楽しいものなんだなと改めて実感しました。次回のセッションが今から楽しみです!
お互いの日本語力や英語力がとても高いわけではありませんが、お互いが発音を教えながら、そして文化の違いを知り「面白いね」と言えたことが、何よりもよかったと思っています。
同じくらいの年の英語ネイティブの子と話せる機会というのは本当に貴重なものでした。これからの交流が物凄く楽しみになったし、そのときに今回以上に良い時間を送れるよう自然な英語表現を練習したり今後日本人として日本の誇れる文化について他の国の人と語れるように、自分自身学んだり英語で説明できるようになったりしたいという強いモチベーションが生じました。
私が好きなアニメやキャラクターがアメリカの学生さん達も知っていてくれたことがとても嬉しかったです。また日本語特有の表現を英語や日本語で説明することが難しく新しい壁にぶつかった感覚がありました。次の交流では今回よりも積極的に発言し短時間ではありますが仲良くなれるようにコミュニケーションを頑張っていきたいと思います。