【Global Talk 2022-23】Session25 Yale x Knox-3

第三回のYale x Knoxの同時交流が終わりました!

(第一回目、第二回の交流の様子は【Global Talk!2022-23】Session25 Yale x Knox-1  と【Global Talk!2022-23】Session25 Yale x Knox-2 を是非読んでください!) 

今回の議題は「AI・テクノロジーの発展」についてです。

Yale/Knox生混合の「賛成」「反対」派のチームに分かれ、ディベート形式で議題について日本語と英語で対話をしながら意見交換をしていくという交流でした。

今回の事前タスクは、

・AIと戦争の恐怖
・初音ミクと結婚した男性
・2045年問題 AIが人類を超える
・デジタルクローン時代
・イーロンマスクの警告

の5本の動画を観て、デジタルクローンやAIにおいての理解を深めること。そして、

(1)デジタルクローンの世界に対して。
(2)AIは更に発展した方がいい。

の二つの議題において、賛成・反対どちらの意見も用意しておくこと でした。

Yale生もKnox生もお互いの学習言語でディベートに必要な日本語、英語を調べて当日挑みました!

当日の流れとしては、以下の時間配分を2ラウンド行いました。

・賛成・反対派に分かれてBreakout room で戦略を話し合いディベートを進める(10min)

・討論を開始(15min)

・話し合い(10min)

最初の議題は(1)デジタルクローンの世界に対して。Yale生もKnox生も「日本語のみ」で割り振られたチームで意見交換の開始です。

ほとんどのチームが、Breakout Roomに入るや否や、お互いの意見を速やかに出し合い、それに対して、反対の意見のチームが何と言ってきそうか?を想像しながら、対策を練っていました。

また、「討論は15分だから、たくさんの意見を言うよりも二つくらいに絞って、それを軸に意見を固めよう!」と時間配分も気にしながら戦略を立てているチームもいて驚きました!

デジタルクローンのテーマにおいては反対派が「最愛の人が亡くなった場合に、デジタルクローンである程度一定期間悲しみは乗り越えられるかもしれないが、「死」を乗り越えることができなくなって「依存」をしてしまった場合、将来的には少子化につながる危険性もあるんではないか?」と意見をぶつけると、賛成派のチームは、「最愛の人が亡くなってしまった場合、ある程度の「嘆き(greiving)」を抑えることができるのは、良いことではないか。人間の私たちがデジタルクローンをうまく活用することや選択できることは悪いことではない。」と懸命に主張を曲げずに論じていました。

討論の内容はもちろん大事ですが、作戦を練っている中でYale生が「greivingってなんて言うのかな..」と悩んでいると、Knox生も初めて聞いた言葉だったようで、すぐにチーム内で電子辞書やスマホで調べ「嘆き・深く悲しむ・悼む」と出て、お互いが「へええ!」となっている様子もGlobal Talkの醍醐味だなと思いました。

他のRoomでもお互いがわからない単語やすぐに聞き取れない言葉はZoomのチャット機能を用いながら教え合うのもスムーズにできるようになり、板についてきたように思いました。両学生、きっとここで知った単語は忘れないのではないかなと思います!

続いての議題である(2)AIは更に発展した方がいい は、「英語のみ」で討論を行いました。

Knox生は事前に調べてきた英単語を使用しながら主張を述べていました。

また多くの反対派のチームは「AIが発展しすぎることによって、様々な仕事や雇用に変化が起きて、より格差社会が生まれてしまう。」とAIに仕事を奪われてしまう危険性を論じていました。

賛成派の意見で印象的だったのは「たとえば、教育格差からの視点で見た場合、先生の知識などをAIにインプットさせて、どこでも一定の教育を受けさせることができるようになるのではないか。」ということ。

必ずしも自分の意見と合ったチームに入れなかったと思いますが、多角的な視点で物事を考えざるを得ない状態になることで、こういった意見が出てくるのはやはりディベートならではなのかなと感じました。

しかし、各議論の後には、「本当は自分の意見としてはどう思うか?」の話し合いの時間も設けられていたので、気持ち的にも消化不良にならずに交流は終えられていたのではないかなと思います!(この時間はどちらの言語でも良いとなっていたので、それぞれのRoomで違いがありました!日本語のみのRoom、英語飲みのRoom、英語と日本語ミックスのRoom色々で興味深かったです。)

とにかく、両学生の笑顔と会話量が、回を重ねるたびに増えているのも嬉しいことです!

これからYale x Knoxの交流は、Final Projectに向けての準備に入ります!内容も含めて、お楽しみに!

それでは、今回参加したKnox生から届いた感想です。お疲れ様でした!

話のテーマが専門的で、議論をするのが難しかったですが、賛成派主張→反対派主張→互いへの質問&反論といったように比較的うまく議論が回せた気がします。また、Yale生の「自らの主張の基礎を述べてから肉付けしていく」という論理展開が頭に入りやすかったので、今後の参考にしたいと思いました!次に備えて、接続詞(According to~)などの論理語の英語を今一度固めておきたいと感じ、また一つ楽しみが増しました!
AIとテクノロジーという日頃深く考えた事のないトピックだったため難しいと感じる部分もありましたが、お互いの意見や発展することによる利点、難点など「確かに!」という気づきも沢山あったので、参加できてとても良かったなと感じました!また日常会話ではなく、テクノロジーなどに関する英単語など事前に調べたりして、新しいボキャブラリーを増やすこともでき、ペアの方の話の理解度が高まったので、今後は日頃馴染みのないトピックなどに関する英単語も調べてみようと思いました!
自分の本心と逆の立場で意見を出して英語でディベートをするのは難しかったですが、AIとテクノロジーについて多角的に見ることができました。英語の時間と日本語の時間が分かれていたのはわかりやすかったです。

【Global Talk 2022-23】第7回インターカレッジ日本語テーブル

アメリカと日本の学生が日本語で交流する《インターカレッジ日本語テーブル》第7回目が開催されました。


これはアメリカからは計6校【ハーバード大学、コロンビア大学、イェール大学、ブラウン大学、ウィスコンシン大学ミルウォーキー校、ペンシルベニア大学】の日本語学習者のみなさんが、

日本からの【慶応大学、Knox English Network(Global Talkプログラム】の学生と、日本語にチャレンジし、会話を楽しむオンラインによる交流プログラムです。

2023年2月4日は、Knoxがホスト校を担当となりました。
トピックは《日本・アメリカおもしろクイズ》。

折角なら、とKnox生から
Knox生に質問を考えてもらい、「日本のコレ知っていますか?」「アメリカに対するこの知識あっていますか?」というテーマで色々クイズを作りました。

トピックは《日本・アメリカおもしろクイズ》。
Knox生に質問を考えてもらい、「日本のコレ知っていますか?」「アメリカに対するこの知識あっていますか?」というテーマで、色々クイズを作りました。

そして今回は、MCもモデレーターもKnox生が担当しました!MC、モデレーターに手を挙げてくれたみなさん、ありがとうございました!学生のみなさんには普段あまりない貴重な経験ができたのではと思います。

交流では、アメリカと日本の学生が混ざった各グループに分かれ、ルームごとにクイズに挑戦していきます。クイズをアメリカの学生にもわかるように言葉を選びつつ、クイズの答えも考え、さらに話題を広げて会話を増やし、盛り上げていく、というのが難しいポイントでしたが、クイズも同年代ならではの視点も多く、楽しそうに話が弾んでいました。

特に日本語ネイティブのKnox生は、自分が話す日本語を、相手の日本語のレベルに応じて分かりやすく言い換えることが必要だったり、普段あまり使わない表現を探したり、難しことも多かったかと思いますが、とても一生懸命にアメリカの学生達に理解してもらえるよう頑張っていました!

★参加した感想をいくつか紹介します★

「今回初めてモデレーターを担当しましたが、うまく質問できるか、分かりやすい日本語に臨機応変に切り替えて説明できるか緊張しました。でも他のメンバーが助けてくれて、英語で説明してくれたり、相手からも質問をしてくれたりと、想像より楽しくディスカッション出来たのでとても嬉しかったです。」

「アメリカの学生3人と日本人3人で行いました。アメリカの学生の日本語力は皆同じくらいで、日本人はアメリカに対してこんなこと思っているの??と盛り上がりました。」

「アメリカの学生たちが、自分の日本語が通じたと分かった時に嬉しそうな顔をしてくれたので、やりがいがとてもありました。少し難しい日本語でも簡単な言葉を使って説明すると、理解できたと頷いてくれたのは印象的で、嬉しかったです。短い時間の中で、互いの言語の壁を乗り越えられたような気がして、楽しかったです!」

みんなが楽しい時間を過ごしてもらえて良かったです。
今回の経験が参加してくれた皆さんの今後の役に立てたなら嬉しく思います。

【Global Talk 2022-23】Session25 Yale x Knox-2

イエール大学との第一回目の交流から3週間後、第二回目の交流の日がやってまいりました!(第一回目の交流の様子は【Global Talk!2022-23】Session25 Yale x Knox-1を読んでください!)

今回の議題は「日米の教育制度」についてです。

第一回目同様グループディスカッションで、議題について日本語、英語で対話をしながら掘り下げていくという交流です。

事前タスクとしてKnox生には

  • アメリカの教育制度に対する疑問点(英語)
  • 日本の教育制度の問題点(英語)
  • 問題点を改善するための方法-自分が親、教育委員会、文科大臣、総理大臣だったら?

の考えを提出してもらい、交流時に話す考えをあらかじめまとめておいてもらいました。

また、第一回目の交流時に「わからない単語があったがその時に聞けずに終わってしまった..」という反省点を挙げてくれたKnox生もいたので、トピックの内容とは別に「自分がわからないことは他の人もわからないだろう」という気持ちや聞く勇気を忘れずに、その場でわからない単語や表現をチャットなどで書き留めて最後にShareをすることも重視しました。

Break Out Roomでの様子はというと、

第二回目ということもあり、リラックスした様子でトピックの話題を話す両学生たち。

Yale生より「日本は、「学歴社会」ということばがあると聞きました。」と話題を振られるとKnox生も「ちなみに、「学歴社会」って英語でなんというのですか?」という質問へ。「一言で表すのは難しいけど、調べると”Meritocracy”ですね、でもどちらかというとポジティブな意味合いで使用することが多いのですが、日本での「学歴社会」はネガティブな意味あるんですよね?」と素朴な疑問点なども含めながら、深い話ができていたように思います。

そのほかのRoomでも「日本の大学では「フル単」ということばがあってね。」や「そういえば、「詰んだ」って英語で何ていうのですか?」など議題のテーマに添いながら、実際の大学生が使用する英語や日本語を交換している様子も垣間見まれました。

参加してくれたKnox生の感想も紹介します。

今回のセッションでは、偏差値という自分自身もあまり知識がないことを英語で話すことになり、自分自身の持つ興味関心のアンテナを広げるだけでなく、何となく知っていることをしっかりと母語で理解する重要性を認識することができました。 また、「教員の質の格差」という日本もアメリカ共通の問題について話す中で、同様のテーマでも結果が出てくるまでの流れや結果が出てからの人々の動きの違いに気づくこともできました。英語でしゃべるのは大変でしたが、楽しく過ごせました!ありがとうございました。
大学院進学について話しました。日本とアメリカは傾向が正反対でとても興味深かったです。日本では大学院に行っても修士号までしか取らない人が多いですが、アメリカでは修士はあまり価値がなく院に行くなら博士号まで取るという人が多いそうです。お互い共通点もありましたが、驚きもたくさんあり、とても勉強になりました。
チャットに新しく知った単語を残すことで、新たな英単語を学ぶ量がいつもよりも増えた点がよかったです。Global Talk!はいつも英語学習のモチベーションになっています!
日本とアメリカの違いだけでなく、東京と沖縄での違いも発見する事が出来たりして、多くの発見がありました。具体的な案をまとめる事は出来ませんでしたが、お互いの国の課題点と「こうした方が良いのでは?」と言うアイデアがそれぞれで交換する事が出来たので、とても良かったです。

皆さん、お疲れ様でした!

また第三回目の交流でお会いしましょう!

【Global Talk 2022-23】Session22 UNIS x Knox

Session22は、UNISの9年生13名とKnoxの中・高校生メンバー12名で、UNIS生が日本語のクラスで学習している日本食について交流をしました!今回はなんとUNISの実際の授業にKnox生もオンラインで参加をさせていただけるという貴重な体験をさせていただきました。

交流前、まずはFlip, Padlet, Jamboardと3つのアプリを使用して以下のタスクを進めていきました。

  • Flip:自己紹介を投稿!
  • Padlet:UNIS生からの「日本の食生活について」の質問の動画投稿にKnox生がテキストで返答。
  • Jamboard:Knox生は「普段食べている和食」を。UNIS生は日本語のクラスで勉強をした「和食」の写真やイメージ画像を貼付。

FlipとPadletでは、UNIS生もKnox生も「英語」と「日本語」の両言語でアウトプットに挑戦しました。

自己紹介の中で、UNIS生が好きな食べ物として「稲荷寿司」や「しゃぶしゃぶ」を挙げてくれていて、日本食を気に入ってくれていることが嬉しく思いました。

また、Padletでの質問動画の中には、「本当に日本人は一汁三菜ですか?」や日本の主菜は何が人気ですか?」、「最近の和食に変化はありますか?」という日本人としてしっかりと答えられるようにしておきたい質問ばかりで、Knox生も同年代の外国人からの日本食に対しての質問はすごく勉強になったのではないかなと思います。

そして、Jamboardに両学生があげた「和食」の写真をメインに使いながら、同時性交流の日がやってきました。

 

■Knox生が載せた「和食」のイメージ写真

 

 

 

 

■UNIS生が載せた「和食」のイメージ写真

 

 

 

 

Knox生にはそれぞれで普段食べている「和食」の写真やイメージをUNIS生へ見せられるように準備をしてもらい、

① ペアになって自分の食生活について話す(日本語中心)(7分x3回) 
②和食・食生活について全員で話し合い (英語中心) :20分

の流れで交流スタートです!

UNIS生にとっては日本人ネイティブとオンラインで交流するのは初めて!とのことでしたが、ペア交流の回数を重ねていくと、恥ずかしがっていた学生もすごく笑顔が溢れ、たくさんの日本語を発してくれていました。

Knox生も食生活において「栄養は自分ではあまり気にしていません。」と話した際に「えいよう?」と聞き返されたので、「えっと、英語で栄養ってなんていうのかな.. Healthy うーん。」と悩んでいると、すかさずUNIS生が “Oh! Nutrition?” 「え?もう一度いいですか?」”Nu-tri-tion!” 「あーー!!」と意思疎通をしている光景を目の当たりにし、きっとこういう会話をした両学生はこの単語は記憶に残って忘れないだろうなと思いました。

Knox生は、授業(交流)の最後に質問をする時間も設けていただきました。誰も手を挙げないかな?と一瞬頭をよぎりましたが、そんな不安をよそに、積極的に挙手をする姿を見て、Global Talk!をはじめた最初の頃と比べるとすごく成長したな、頼もしくなったなととっても感慨深かったです!

「日本には家庭科という授業があって栄養について学ぶ機会はあるのですが、アメリカにはそういった授業はあるのですか?」や「お正月のときは、アメリカでは何を食べるのですか?」と英語で質問をさせていただけたり。実はアメリカでは家庭科の授業はあるが、学年ごとに学ぶ内容が変わっていて、9年生の今は世界の栄養や医療保健について学んでいると知りました。また、お正月は特に食べ物に関しては普段と特に変わらない家庭もあれば、自身の国籍のルーツの食事をとる家庭もあるとそれぞれ個々の楽しみ方があるようでした!

私自身も改めて日本食、和食の素晴らしさに触れることができました。

そして、外国の学生さんの思う「和食」としての「寿司」「たこ焼き」「お好み焼き」「カレー」「天丼」「刺身丼」「焼きそば」(「カニカマのサラダ!」を出してくれたUNIS生もいました♪)と日本人の想像する「和食」の違いも写真で可視化することで、相違点や類似点について掘り下げて話をすることができました。

このSessionに参加したUNIS生からの感想で印象的だったのは、「多くのKnox生は、「一汁三菜」は意識していないと言っていたがほとんどの人が「一汁三菜」のご飯を食べているところが興味深かった。」と書かれていたことです。

「一汁三菜」が意識せずとも食卓に並ぶのは日本人としても大切にしていきたいところですね!

最後に参加してくれたメンバーの感想を一部紹介します。

刺身丼が好きだそうで、その愛を語ってくれる人がいました!また、こちらが卵焼きを紹介すると食べたことのある人がいました。詳しく聞いてみると、お母さんが日本に留学した経験があり、卵焼きを作ってくれたことがあるそうです。なんというか、世代を超えて繋がっていくと良いなと思いました!しかし、ふりかけの説明に苦戦し、準備不足を反省しました。 何か単品の、特定のものが和食というより、多種多様な食材で作られたバランスの良いものが「和食」であるように思いました。改めて、日本食は彩が良いなと。 また,UNISの授業の雰囲気を知ることができたのもとっても刺激になりました。私自身教育に強い関心があるので、今後の自分のキャリアにとっても貴重な経験だったと思います。本当に楽しかったです!
1対1のルームでは、沈黙をつくらず沢山話したり質問しあったりできて楽しかったです!
事前に準備しておいたお陰で、例えば納豆を紹介する際に、Nattoと聞いてピントきてなさそうだったら、どういうものか説明を加えるなどの工夫ができたので良かったです。
アメリカの食事についてハンバーガーとフライドポテト、といったイメージがあるが実際はどうなのだろうと聞くと、1週間に1度ほどしか食べないと言っていたのが1番驚きでした。学校で習うような英語表現だけではなく、実際にネイティブが使うような表現で豊かに話せるようになりたいので、そういった表現のインプットを日々頑張り、アウトプットできるチャンスをもっと有効に活用したいと思います。
事前タスクのFlipやPadletで交流していた人と話せてよかったです! 初対面だけど初対面でない気がしました。普段の食事の説明や、節分について話したり、お互い質問をしました。 日本語がとてもよくわかるので驚きました。 アメリカの高校生が日本語と日本文化を学んでいることが嬉しいです。 またアメリカの高校の授業に同時参加できて本当に良かったです。UNISの生徒さんは日本食について事前にビデオをみたりこの後自分でお弁当を作るといった実践的な学びをしていることもうらやましいなとも思いました。日本でもそのような授業ができるといいなと思いました。今後も交流を続けていきたいです。ありがとうございました。