発足者・賛同者の声

発足者の声

大久保範子 Noriko Okubo
NPO法人Knox English Network 理事長

Global Talkでは、日本全国から参加する英語学習者は「Knox生」となり、アメリカの日本語学習者たちと「日本語授業」を通じて交流を重ねます。国際交流の機会を、学校ではなく「頑張りたい、チャレンジしたい」という意欲を持つ学生個人に直接提供していることがこのプログラムの特徴です。個人で参加するからこそ、自分に責任を持ち、頑張るKnox生達。毎年、プログラム終了後に見られる、Knox生の自信に満ちた成長と変貌には驚かされます。これからも多くの学生がこのプログラムで経験を重ね、発信力、コミュニケーション力、また多角的視野等を身に付け、将来への可能性を広げて欲しいと願っています。


グラハム智子 Tomoko Graham
2022年 ハーバード大学 日本語講師退職

プログラム発足時より、ボストン近郊の私立校日本語教師としてGlobal Talkに携わり、オンライン協働学習活動の促進と支援に努めてきました。

日本の英語学習者と米国の日本語学習者が様々な異文化間交流を通してコミュニケーション能力を伸ばすだけでなく、今まで知らなかった文化に触れ、問題解決のために一緒に考えて行動することで、一回りも二回りも大きく成長する姿を多く見てきました。

自分の言いたかったことが伝わった、心が通い合った、という喜びの瞬間をたくさん体験していただくことが、次世代リーダーへと繋がり、国を隔てた人と人との結びつきを更に強固なものしていくことが出来ると信じています。


田中雅裕 Masahiro Tanaka
ニューヨーク国連国際学校(UNIS) 現代言語学部日本語教師

このGlobal Talkでは、アメリカの日本語学習者とオンライン協働探究学習を通じて、文化紹介から世界規模の問題を掘り下げるプロジェクトに取り組めます。

その一連の学習には、語学力の上達はもちろん、行動力、洞察力、創造力、論理的思考力、課題遂行力などの能力やスキルを育むグループ活動が散りばめられています。

例えば、アメリカでのSDGsへの取り組みはどんなものがある?同じ世代の人たちは、どんな意見を持っている?などの疑問を話し合い、新しい価値観や視点に気づく事ができます。

あなたもGTで、未来の担い手として自分の考え方を最適化してみてください。皆さんとGTで会えるのを楽しみにしています。

ご賛同者の声

平松幸子先生
ブラウン大学

私の教える日本語上級のクラスでGlobal Talkに参加して6年になります。Global Talkでの交流は学生のレベルやトピックに合わせた形で設定していただけるので、それが有意義な交流を可能にしているのだと思います。

学生はグローバルかつアカデミックな話題について日本語で意見交換をするだけでなく、異文化に対する親近感や違いを理解しようとする根気強さと寛容さ、自分の文化への更なる理解、世界というレベルで物事を理解しようとする視野の広さなど、数値にはならないけれど21世紀に重要なスキルも習得しています。さらに、異文化であっても同世代の若者として多くの共通点を発見し、また同じ外国語学習者としてお互いにサポートし合う点も学んでいます。これからの世界をリードしていく学生たちが、このように言語や文化の壁を越えて連携していく姿を見るのは教師としても嬉しい限りです。


マクファーソン苗美先生
ブラウン大学

KNOXとの交流は、アメリカの日本語学習者にとって非常に貴重な体験をもたらしています。その体験は、単なる言語の練習に留まらず、より一層の学習動機や自信などにつながっています。
お互いに助け合う日本語と英語での会話を通して、日米(あるいは学生の出身国)の相違点を知るだけでなく、同じ年代の仲間として共感できる文化的・社会的な相互理解や学びも楽しんでいるようです。もう一つのKNOX生との交流の大きな魅力は、日本全国から集まる様々な大学生や高校生に出会えることです。
この出会いをきっかけに、交流を深め、実際に日本各地で会えたという学生の声を、ちらほらと聞いています。KNOX生への手厚い指導と米国大学側への確かなサポートが備わったこのプログラムでの交流は、我々のカリキュラムにとって不可欠になりつつあります。今後も、日米双方の学生に大きな恩恵をもたらしうるこの交流が、末長く続けられることを心より願っています。


西村裕代先生
イエール大学

当校との交流は今年で2年目を迎えています。最初は当校からは日本語上級コースの学習者のみが交流に参加しましたが、今年度は初級学習者とも交流の場を持ちました。

この交流プログラムは、異なる文化や言語を持つ学生同士が互いに学び合う機会を提供してくれます。交流の場では、日本語の時間と英語の時間に分け、ディスカッションやディベートを行っています。授業で学習したことを実際にネイティブである日本の学生と話すことで、意見を伝える発信能力や聞く能力、学生同士のコミュニケーションスキルが養われ、異文化理解が深まりました。

特に、学生同士が協力して、一つのテーマについて調査やインタビューを行ったり、よりよい社会に貢献するための企画案や動画を作成したりする協働プロジェクトを通して、コラボレーションスキルが養われています。学生が視野を広げ、グローバル市民として成長するための場を提供してくれる素晴らしいプログラムだと思います。


曽野鈴子先生
マサチューセッツ州立大学アマースト校

片田舎の公立大学であるユーマスでは、他の州にも行ったことがないけれど、とにかく日本語が大好きという学生が多く、そういう学生は往々にして話すのが苦手です。Zoomを通してのGT交流会でも、ブレイクアウトルームでの少人数の話し合いの時に意見を聞かれると、頭が真っ白になって、ついさっきまで考えていた単語がわからなくなり、何も言えなくなってしまいます。

でもこれは初回の話。私たちは計3回は同時交流をし、その間自分たちで非同時交流もしてもらうようにしています。1回目にうまくいかなかった学生も、準備を万全にし、チームメートのこともよく知るようになるにつれ、話すことへの恐怖は減り、3回目には自分の意見が言えるようになっています。

また、同時に聞き取り能力も上がっているので、教科書やユーチューブビデオからはわからなかった、日本の同年代の人たちの考えに触れて、「日本好き」が「日本理解」になっていくきっかけをつかむ学生も多くいます。こうしたチャンスを下さるGTにはとても感謝しています。


平憲子先生
ノースウェスタン大学

上級日本語コースで参加し、日本各地の大学生と定期的に会ってお互いの学習言語でニュースについて語り合う交流を行いました。

学生は、社会問題について同年代の日本人の考えが聞けたことで視野が広がっただけでなく、日本の大学生の日常生活や彼らを取り巻く環境を知ることができたことにとても刺激を受けていました。また、相手の学習言語で話すときに自身の英語を調節してコミュニケーションを取ることも覚えました。これは、普段の授業では得られない貴重な体験です。時差の問題はあったものの、得るものが多く、この交流を通して日本への関心、日本語学習意欲がさらに高まりました。

Global Talk は、日本と海外の若者をつなぎ、自分とは違う環境で生活する人への理解、学習言語を使う相手への配慮などさまざまな力を育んでくれる、大変貴重なプログラムです。今後もぜひ参加させていただきたいです。

参加者の声

Iori O (北海道:大学2年)

私はこのGlobal Talk 参加当初は質問されるであろう英語を予想してその答えを用意していました。しかし、今では脳の中で日本語を考えることなく英語で話せるようになり、英語で笑いも取れるようになりました!!!もしわからない単語が出てきてもすぐに聞き、自分のものにするように心がけています!わからない英単語を英語で教えてくれるため、一番よい勉強方法であると思います!!!わたしの経験は私が通う大学の友だちにもよい影響を与えていると思います。

Naoko K (東京:高校3年)

私は今年の秋から、アメリカの Hollins University へ進学することになりました。GTに参加した当初は、英語を話すことに抵抗や緊張がありましたが、参加を重ねるうちに、気楽に英語に接することができるようになり、幼い頃からの夢だった海外留学も具体的な目標として見えてきました。

プログラムでは、学校の授業では体験できなかったアメリカの学生の方々とのZoom交流や授業への参加、2年目からはSNS担当としてInstagramの投稿作りに携わるなど、貴重な経験をたくさんさせていただきました。1年目はタスクを期限までに提出するのが大変だったり、Zoom交流のたびに不安や緊張を感じたりもしましたが、今では英語への自信や新しく知り合う人とのコミュニケーションの際にとても役立っています。

Riko S (東京:高校1年)

UNISの授業時間中の交流では、先生が出席を確認する様子や生徒と会話する様子など、アメリカの学校の雰囲気も感じられる貴重な体験でした。特に、先生が生徒たちに、「人と比べなくていい。とにかく楽しく日本語を学ぼう。」と伝えていたのがとても素敵でした。自分自身も英語について、テストの結果に一喜一憂してしまったり、周りと比べてしまったりすることが多くあったので、もっと会話の楽しさや新しい世界を知っていく喜びを大切に学んでいきたいと感じました。また、UNISの生徒のように、自分の意見や疑問点を他の人の前で即座に示せるような人になりたいと思います!

Sena O(沖縄:大学2年)

参加前はspeakingに全然自信がなくて、交流校の生徒に助けてもらってばかりだったけど、今では自分から話の話題を振ったり、聞き返されたり、英語が通じないという状況になった時も初期の頃より落ち着いて対処出来るようになりました。この英語を話すという自信が海外で挑戦したいという気持ちの後押しにもなり、2024年4月から1年間留学が決まりました!参加して本当に良かったと思っています。

Takaya I(東京:大学1年)

Global Talkに参加した当初は大学一年生でコロナ禍であったため、海外に興味あるものの渡航はできないという状況でした。Global Talkの参加をきっかけに、その後学生会議や国際会議に参加したり、夢であった交換留学にも合格することができました。また大学卒業後は、海外の大学院に進学が決まり、今年9月から修士で再度海外に行きます。Global Talkのおかげで本当にどんどん成長していき、一年生の時には思いもしていなかった自身の進路が開けました。

Moe T(広島:大学1年)

オンラインでありながらも多くの大学生と知り合い、楽しめながら学べるこのプログラムを通して、私の大学生活はコロナ渦でありながらも非常に有意義な時間となりました。Global Talk後、様々な国の学生との交流がありましたがどんな時も大学1年生の時に参加したGlobal Talk での経験がどんなこともできるという自信をもらえたと思います。また、学ぶ意欲が高い学生との交流はとても刺激的でした。

Minami Y(三重:大学1年)

環境問題や互いの文化について英語でディスカッションする時間は刺激的で有意義でした。
GTのプログラムを通して海外への関心が深まるとともに、海外の学生たちと交流してみたいという気持ちがさらに強まりました。
このプログラムへの参加は、日本からアメリカ、そして海外への興味の扉を開けるチャンスになると思います。

Rikuya I (東京:大学1年)

アメリカの多様性に触れることが出来るのがGTです。「アメリカの学生と交流」と聞くと、日本と同様に学生のルーツはみなその国であるアメリカ国内だと思い込んでいました。しかし、実際に出会った方々は、アジアやヨーロッパに国籍を持つ方も沢山いらっしゃいました。自身が抱いていた偏見を良い意味で破ってくれた瞬間でした。セッションを通じて、多様な考えに触れることができ、自身の価値観を広げることが出来ました。

Saori I (東京:大学院2年)

英語を使ったコミュニケーション上の自分の積極性が格段に向上したように感じています。こ
れまで国内派だった自分の視野が広がり、キャリアにおけるより多くの選択肢を検討するよう
になりました。今年の 9 月から海外の大学へ日本語教育インターンとして派遣されますが、こ
れに申し込む決意ができたのは Global Talk での経験があったからだと思います。

Yuki M(東京:大学1年)

私は大学1年次にGTに参加させて頂きました。
同世代の海外の大学生と2言語で議論や国際交流を行い、その後の留学や進路といった点で大きな影響を与える機会になりました。
当時は、全く海外経験がなかったため、彼らとの交流は難しく感じることもありましたが、臆することなく積極的に議論へ参加し、協働してプロジェクトを遂行できるよう努めました。一年間を経て、語学と共に国際的な社会問題への理解を深めることが出来たと感じます。

Ayaha Y(東京:高校2年)

多種多様な内容を交流をしたところ。最近、話題に上がるsdgsやジェンダーフリーなどでは文化的背景が異なる人の視点、価値観などを通して視野を広げ、問題意識を深めていくことができたと思うし、興味関心をも抱くこともできた。それだけでなく、自分のアイデンティティを語る機会も多くあったので、外国人に感じてしまっていた壁や偏見を解消して親近感をもつことができたとともに、私の趣味を理解してくれて、とても嬉しかったし、将来につながる貴重な経験をできたと感じる。

Naho M三重:高校2年)

まずは、Global Talkに参加させていただき、本当にありがとうございます。海外留学を夢に見る私にとってとても有意義で、いい刺激をもらうことができたと思います。  そして、Knoxの方々には、私が至らないせいで何度もご迷惑をおかけしてしまいました。自分の情けなさに心が挫けそうになり、Knox生としての活動が「しんどいなあ」と思ったこともあります。  しかし今となっては、そのときに諦めずに挑戦を続けてよかったと思います。辛い思いをしたからこそ得られたこの経験は、この人生においてきっとかけがえのないものになってくれると、胸を張って言うことができます。  また、先述したように、このGlobal Talkでのセッションを通じて、新しい友人ができました。今年の夏に日本に留学しに来るそうなので、二人で会う計画を立てています。この素敵な出会いも、Global Talkに参加していなかったらあり得なかったことだと思います。  全てを書き尽くすことができないほど、Global Talkの活動を通じて得られたものは大きく、とても濃い9ヶ月間でした。辛いこともありましたが、こうして活動を終えようとしている今、もうKnox生として活動できないということが寂しくて仕方ありません。

今の自分は、参加する前の自分とは全く違うと言い切れます!
この活動を通して成長させてくださって、本当にありがとうございました!

Mana H(広島:高校2年)

このプログラムを通して、本当にたくさんの貴重な体験と学びを得ることができた。初めは、あまり英語で話せることもできなかったが交流相手の方がフレンドリーな方が多く英語を話すということがとても楽しいと思うことができるようになった。日本とは違う国の文化や価値観などについて知ることで、こういう考え方もできるんだという自分自身の視野も広げることができたと思う。これから私自身の夢を追いかける中で大切なことを学ぶことができました。