【Global Talk 2025-26】 Session 5 Brown × Knox

Session 5では、Brown大学の日本語上級生とKnox生で9月中旬〜11月下旬の約2カ月間、交流を行いました。

このセッションではBrown生とKnox生がペアとなり、「気になる日本語」がテーマの最終プレゼンテーションに向けて活動をしました。最終プレゼンテーションはスライドを用いた動画を作成し、Padletに投稿することにより完了となります。そのため、初回の顔合わせと最終交流はメンバー全員でのzoom交流であったものの、その間の期間はペアのメンバー同士で日程調整を行い、3〜5回でペア交流を行いました。

本ブログでは、①初回交流②ペアワーク③最終交流の順に振り返っていきたいと思います。

①    初回交流

9月中旬に、日本時間で22時から約1時間、zoomで交流が行われました。事前に決められていたペアでそれぞれのブレークアウトルームに移動し、自己紹介とプレゼンテーションのテーマ決めを行いました。先述の通り、プレゼンテーションは「日本語」に関して疑問なこと、興味のあることなどについて調査・研究を行い、その成果を発表するというものです。いきなりの一対一の会話は少し緊張していたのですが、ペアのBrown生は日本のアニメやゲームが好きなこと、日本に留学した経験があることなど沢山のことを教えてくれて、和やかな雰囲気で話すことができ、これからのペアワークがとても楽しみになりました。この交流で、私たちのペアは「英語と日本語のスラングについて」というテーマで活動を進めていくことを決めました。

②    ペアワーク

初回の全体交流が終わると、11月下旬に行われる最終の全体交流までにペアで自主的に調査を進め、プレゼンを作成することとなります。同時交流時の言語については、日本語・英語の使用バランスを自分たちで決め、どちらの学習言語も使用できるように工夫する必要がありました。そのため私たちのペアでは、9・11月は英語で10月は日本語で交流することに決めました。

プレゼンの準備では、アンケート調査やリサーチなどのデータ収集、その結果をふまえた分析や考察をそれぞれのペアのペースで進めていきました。私たちのペアは初回交流の直後に、アンケート調査を用いて、日本とアメリカのスラングの使用状況や印象について調べることを決めました。そのため、まず一緒にアンケートを作成し、9月下旬〜10月中旬にかけてBrown生はアメリカの知人約30人に、Knox生(私)は日本の知人約30人に調査を行いました。そして、お互いに情報系の専攻であることから、アンケート結果の分析ではPythonを用いたデータ分析を活用してみることになりました。そこで、Pythonは1〜5点(1:強く反対〜5:強く賛成)で回答する形式の4つの質問について、それぞれの相関を調べる目的で活用しました。得点式の質問には「自分の世代には特有のスラングがあるか」、「スラングを使うことで仲良くなると感じるか」などの項目を含めました。私たちはある程度の相関があると考えていたのですが、実際に分析してみると相関はほとんどなく、予想外の結果になりました。

11月上旬にはスライドの作成に取り掛かりました。その際、Brown生・Knox生のそれぞれの学習言語のレベルには差があると考えたため、全員が理解しやすいスライドを作るということを心がけました。そのために日本語と英語をスライドの中でどのように使うかをよく話し合い、具体的には、理解しにくいと考えた英語には日本語で意味の補足をつけたり、日本語も同様に英語の補足をつけたり、難しい日本語にはふりがなをつけたりしました。より良いスライドを作る話し合いをする中で、ペアのBrown生の言いたいことが上手く聞き取れない場面がありました。私は何度も質問をして内容を確認するのは申し訳なかったのですが、Brown生の方は快く易しい英語に言い直してくれて、無事に意思疎通を図ることができました。これはとても良い経験になったと感じます。11月中旬にはお互いの学習言語でプレゼンの原稿を作成し、Brown生が英語の原稿を、私が日本語の原稿を添削しました。このような流れでペアワークを進め、最終的にプレゼン発表の動画を作成し、Padletに投稿しました。

③    最終交流

11月下旬に、日本時間で10時から約1時間、zoomで交流が行われました。事前に「最終交流までにPadletに投稿された他ペアのプレゼンテーションを視聴し、質問や感想をコメントとして書き込む」というタスクがあり、それをこなした上での参加となりました。発表のテーマはとても様々で、「日米のメンタルヘルスに関する表現について」、「日本とアメリカの歌詞について」、「日本とアメリカの曜日と惑星の関係について」など、題名だけで引き込まれるような興味深いトピックの発表がたくさんありました。内容はどのグループもただ調査を行うだけにとどまらず、深い考察がされていてとても参考になりました。当日は最初の20×2分間でいくつかのペアでまとまってブレークアウトルームに入り、自己紹介と自分たちの発表についての説明をしました。ただ、すでに発表の動画を視聴済みの場合が多かったため、プレゼンに関しての質疑応答なども行われました。そこでは「どうしてこのテーマを選んだのか」や「どうしてこの調査対象を選んだのか」、「調査方法を変えれば、結果も変わると思うか」などといった質問が出ました。最後には「もっと知りたいで賞」、「良いチームワークで賞」などの計4つの賞を決める投票が行われ、大変盛り上がりました。私たちのチームは「良いチームワークで賞」を得ることができ、沢山ミーティングをして発表について練ったので、とても嬉しかったです。このような流れで最終交流は行われ、今回のSession 5は幕を閉じました。

私は今回の交流で、英語でコミュニケーションをとることに対する不安や恐怖感がかなり払拭されたと感じます。今までは「完璧な文法を使わなければ」「流ちょうな発音で話さなければ」という先入観があり、英語を話すことに対して壁がありました。ですが、ペアのBrown生との交流で私の拙い英語でもコミュニケーションをとることができ、より良い発表を作り上げることができた経験は私の中で大きな自信となりました。今回のSessionは私の初めてのGlobal Talkでの交流だったため、次の交流に挑戦する自信にもつながったと感じます。この経験を糧に、もっと多くのSessionに参加したいと思います。

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