今回の Session24 では、Vietnam Japan University の学生たちと全4回の交流を行いました。
この交流は、これまでのように固定メンバーで進める形式ではなく、より多くの Knox メンバーが参加できるよう、その回ごとに参加者を募る形で実施しました。毎回少しずつ顔ぶれが変わることで、それぞれのテーマに対して異なる視点や反応が生まれ、交流全体に広がりが感じられました。
交流はまず、Padlet を用いた自己紹介から始まりました。名前や専攻に加えて、それぞれが趣味や好きなことも共有し、交流前からお互いを身近に感じられる時間となりました。
本を読むこと、旅行、音楽を聴くこと、スノーボードやサーフィンなど、共通する趣味を持つメンバーもおり、その後の交流の会話のきっかけにもつながっていたように感じました。

また、今回は各Zoomでの交流の前に事前準備として、
読み物や新聞記事、映像作品の視聴が設定されており、それをもとに考えを整理したうえで対話に臨みました。
単に意見を述べるだけではなく、共通の教材を出発点にすることで、それぞれのテーマをより具体的に深めることができました。
交流当日は、基本的にペアまたは少人数グループで進められ、日本語と英語の両方を使いながら対話をしました。VJU生にとってはどちらも第二外国語であるため、会話の流れを作ったり、話題を広げたりする際には、いつも以上にKnoxメンバーにリードをすることも意識していました。相手の理解を確かめながら言い換えたり、簡単な表現に置き換えたりする場面も多く、言語そのもの以上に「どう伝えるか」を意識する交流になりました。
初回では、日本とベトナムにおける「格差社会」について考え、意見交換をしました。
事前に映画『そして父になる』を題材に、日本社会における見えにくい格差について視点を持ったうえで対話を行いました。ベトナムでは都市部と地方、また少数民族をめぐる社会的な差が話題に上がる一方、日本では教育機会や福祉、家庭環境など、一見すると表れにくい部分に格差が存在することについて話をしました。普段はあまり意識しないテーマだからこそ、自国について説明する難しさと同時に、新たな見え方が生まれていたように感じます。
第二回では、「ステレオタイプ」をテーマに、”固定観念”について考えました。事前に「固定観念」に関する読み物や、日本人の概念に関する新聞記事を読み、無意識のうちに作られるイメージについて準備をしました。
交流では、「日本人といえば」「ベトナム人といえば」といった問いから始まり、時間を守る、真面目、勤勉、家族を大切にする、といったイメージが挙げられる一方で、それがどこから来るのか、誰が作っているのかという話へ自然に広がっていきました。
動物に対する絵本から生まれるイメージの違いなども話題に上がり、Knoxメンバーの多くが「キツネ=ずる賢い」とイメージがある、という話をしていて盛り上がっていました。社会の見方を考える機会となりました。

三回目は、「小学校と社会」についての交流でした。短編映画『Instruments of a Beating Heart』を事前に視聴し、その上で、自分自身の小学校生活を振り返りながら話を進めました。
給食、掃除、係活動、行事など、日本の学校で当たり前だと思っていたことが、相手にとっては新鮮に映る場面も多くありました。また、単に制度の違いを紹介するだけではなく、小学校で身についた習慣が現在の自分や社会の中でどう続いているかという話題へ発展し、教育と社会のつながりを改めて考える時間となりました。
※ベトナムの小学校には、体育の時間がなかったりお昼は学校で給食を食べるか、
保護者が学校に迎えに行って家で食べて食べてからまた学校に送っていくケースもあるようです。

最終回では、「就職活動」について意見交換を行いました。事前に、日本の就職市場に関する新聞記事を読みました。
その上で、交流では、日本のエントリーシートや面接の流れ、服装や髪型に対して驚きの声もあり、一方でベトナム側からは、より専門性や実践経験を重視する考え方も共有されました
。「将来どのような働き方をしたいか」「何を基準に仕事を選ぶか」といった話題にも広がり、それぞれの価値観が率直に語られ、共通する悩みや希望も感じられました。

今回の Session24 は、参加メンバーが固定されていなかったからこそ、毎回異なる視点が持ち込まれ、テーマごとに新しい広がりが生まれました。また、社会、文化、教育、将来という一見異なるテーマも、対話を重ねる中で自然につながり、毎回自分たちの社会を見直す機会へと変わっていきました。
言語面でも、相手の反応を受け取りながら会話を組み立てていく力が育くまれていったように感じます。知識を共有するだけではなく、「相手と一緒に考える」ことも、この交流の大きな学びでした。
毎回の交流で、全員の笑顔が見られたこともとても印象的でした!
今回の交流もお疲れ様でした!
また、Global Talk 2025-26も終盤を迎えました。
みなさん、悔いのないように最後まで一緒に走り切って楽しみましょう!
