【Global Talk 2025-26】Session 4 Yale × Knox

 Session 4 では、Yale 大学の学生の皆さんと二度に渡る同時交流を行いました。語学面だけでなく、人との関わり方について多くの学びがあり、これまでの交流を通じて自分が少しずつ変化していることを実感しました。

 第1回の同時交流では、日本語と英語を交互に使いながら、自己紹介や自分の家族について、週末の過ごし方や学校生活、好きなことなど、日常的なトピックについて話しました。短い時間で言語を切り替えるのは難しいと思っていましたが、話すうちに自然にスイッチできるようになり、交流後半では少し肩の力を抜いて会話に臨めました。

 また、相手が日本語で言葉に詰まったとき、内容を推測して補ったり、逆にこちらが英語で迷ったときに助けてもらったりと、お互いに支え合いながら対話を進める場面が多くありました。話しているうちに、単なる語学学習の時間というより、「コミュニケーションそのものを一緒に作る時間」になっていたことが嬉しかったです。途中でブレイクアウトルームが変わり、新しい相手と即興で会話する場面もありましたが、こうした変化にもスムーズに対応することができました。語学力だけでなく、初対面の人と話すときの柔軟さや対話力が、交流を通じて自分のなかで育ってきていることを感じた瞬間でした。

 第2回の同時交流では、事前に撮影した「小噺」動画をグループ内で互いに見せ合い、その工夫や感想について話し合いました。自分の演技した映像を相手に見せるのは少し照れくさかったのですが、その思いを正直に伝えたところ、Yale の学生も同じ気持ちだったようで、撮影時のエピソードを共有しながら一気に距離が縮まりました。

 動画をめぐる会話のなかで特に印象に残ったのは、視線の使い方がストーリーの理解に大きく影響するという気づきでした。登場人物が複数いるシーンでは、視線の動きによって「誰がどこにいるのか」を示せるという話に共感し、言葉が届きにくいオンライン環境だからこそ、非言語的な要素の重要性を改めて感じました。異なる母語の方との会話において、もちろん語学力も重要ですが、それ以上に相手を理解しようとする姿勢や態度を見せることがより重要だと再認識しました。

 交流後半に行われたSpeed Datingのミニセッションでは、相手の予定を聞いてイベントに誘うという会話の練習を日本語と英語で行いました。私は、映画に行こうと誘うシチュエーションで会話をしたのですが、その後も特にどんな映画が好きかなどを話し、驚くほど自然に会話が続いたことがとても印象的でした。6分ごとに相手が変わるため、毎回「もう少し話したかった」と名残惜しくなるほど会話に熱中しました。

 Session 4 を終えて振り返ると、語学面だけでなく、相手の気持ちを汲み取ったり、自分の意見を自然に伝えたりする力が以前より確かに育っているのを感じました。会話そのものの楽しさはもちろん、人と繋がることの面白さをより深く味わえたセッションでした。これからは、ただ「話す」「聞く」だけでなく、相手との距離を縮めるためにどのような問いを投げかければよいのかなど、対話の質も意識していきたいと短い時間の交流を通じて感じました。Yale 大学の学生と同世代同士で交流できる機会はとても貴重なので、今後も継続的に繋がれる場があれば嬉しいです。今回の Session 4 は、語学学習の枠を超えて、人と向き合うことの奥深さを再認識できる時間となりました。貴重な交流をありがとうございました!

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