【Global Talk 2024-25】Session 20 Yale × Knox

Session 20では、Yale大学の学生と、3回の同時交流を通して「友達」「日本の少子化」「AI・テクノロジーの発展」についての話し合い、さらに小噺プロジェクトの作成を一緒に行い、発表会で作成した小噺を発表しました。

第1回目の同時交流で、小噺プロジェクトを共に行う同じグループの方たちと顔合わせを行い、自己紹介をしました。「友達」については、定義をオリジナルで作り、「理想の友達とは何か」「友達なら何をしてあげられるか」などについて日本語で意見交換をしました。普段何となく考えていた「友達」の定義を言葉にして人に伝えるのは少し恥ずかしかったです。

また、同じ人を好きになった場合、いじめている/られている人が友達だった場合、悪いこと・犯罪に誘われた場合、どこまでしてあげるのが友達かについても話し合いました。友達が悪いことをしていて、注意しても止めなかったら友達をやめるという考えが一緒で親近感がわきました。さらに、同時交流前に事前に、交際相手や結婚願望がある20代の独身男女が減少していることを報道している短いニュースの動画と、日本の少子化について説明している動画の2つの動画を視聴して、「なぜ日本では少子化が進んでいるのか」「あなたは子供を欲しいと思うか」「あなたが首相だったらどんな政策を立てるか」という問いに対する自分の意見をまとめました。これからどんな損害が私たちの世代に降りかかる可能性があるかを考慮して意見をまとめました。交流当日は事前にまとめた自分の意見をもとに「今、日本では交際をしない人や結婚したくない人が増えているそうだが、どう思うか」という質問に対する意見を英語で交換し合いました。私たちのグループでは、女性の社会進出と少子化に関係があるのか、仕事を頑張りたい人はパートナーを持つ余裕がないことを話しました。

第2回目の同時交流では、「AI・テクノロジーの発展」について話し合いました。デジタルクローンについて賛成か反対か、そして、「自分のデジタルクローンを作りたいか」「アイドルのデジタルクローンを作りたいか」「自分の大切な人・ペットのデジタルクローンを作りたいか(今この世にいない人も含む)」「AIはさらに進化すべきか、この辺で開発を止めておいた方が良いのか」という4つの問いについて日本語で意見を交わしました。さらに、今後のAIの発展についてどう思うかについて、「人間はAIと共存していくためには、どうするべきか」「AIの限界や危険性」「あなたがAIをつくる技術者ならどうするか」「あなたが政府・軍事・衣装・教育関係者ならAIを何に使うのがいいと思うか」という4つの問いに今度は英語で意見を交わしました。AIについて、将来AIが人間を助けることができればいいよねと話しました。また、AIがAIを作り出す可能性があるとYaleの学生が言っていたのが印象に残りました。この日はバレンタインデーが近かったので、恋愛に関する話も英語と日本語でしました。私はGalentine’s Dayという女子だけで集まってパーティーする日について教えてもらいました。

また、すべての同時交流で小噺プロジェクトにも取り組みました。小噺プロジェクトの目的は、ユーモアのあるオチを持つ小噺を作り上げることですが、それ以上に、その過程において交渉、助言、提案、丁寧な却下、意見交換などの様々な場面でのやり取りを通じて、実際の状況で言語を正しく自然に活用する力を養うことです。小噺は日本語の小噺と英語の小噺をそれぞれ2分ずつ発表します。私たちのグループは、同時交流の時だけでなく、LINEのグループチャットでお互い予定を合わせて追加でZOOMを行ったり、アイデアを書き込んでいくGoogle Documentのコメント機能を利用したりして意見を交換し合いながら着々と小噺を作り上げていきました。

私たちのグループは文化の違いから生まれる笑いをテーマに噺を考えたのですが、グループの方たちがたくさん面白い案を出してくださったので話を1つずつに決めることができず、発表会では複数のストーリーを話すことにしました。おもにYaleの学生が日本語の小噺を、私が英語の小噺を考えたのですが、私の英語の小噺を添削してもらうときに自然な会話の英語になるように表現を慎重に考えてくれました。私と同じグループの2人のYale生はアメリカ出身ではなく英語が母語ではないのですが、英語がとても堪能で、一生懸命考えてくれて感動しました。発表会で使用する字幕は、日本語の小噺には英語の字幕、英語の小噺には日本語の字幕を作成しました。第3回目の同時交流で最終打ち合わせを行い、第4回目の同時交流で小噺プロジェクトの発表会が開かれました。

小噺プロジェクトの発表会は外部から審査員の方が招かれており、評価が行われるものでした。ZOOMの機能を使って、発表者の背景が小噺の字幕スライドになっていたり、発表者以外の人の背景は観客席になっていたりして、発表会の雰囲気があり面白かったです。他のグループの発表はとても面白く、それぞれ個性があって鑑賞していて楽しかったです。私たちのグループは惜しくも1位にはなれなかったのですが、ある日本語が英語の悪い言葉に聞こえるというパンチラインが審査員の方に届いたようで2位になることができました。2位のグループが発表された瞬間、すぐにグループLINEで喜びと感謝の気持ちを共有し合ったことは忘れられない思い出になりました。1位のグループは回文を使った小噺で、とてもよく考えられたものでした。私は英語の回文を知らなかったので、勉強になりました。
このSessionを通して、グループ全員が小噺プロジェクトで良い順位を取るという1つの同じ目標を目指すことで、チームの団結力を感じることができました。日本の文化に関する面白い動画も教えてもらい、毎回楽しく交流を行うことができたので、同じグループのYale生にはとても感謝しています。貴重な経験をありがとうございました!(N.K)

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