12月21日にGlobal Talk Forum Vol. 7が開催され、元ハーバード大学日本語教師のグラハム先生と、UNIS(国連国際学校)の田中先生から、長年アメリカに住み、そしてアメリカの学校で日本語を教えてきた中で感じたアメリカ人と日本人の考え方の違いや日本との学校の授業の違いについて教えていただきました。
まず、様々な具体例を基にそれが日本において、普通か普通でないかを参加した人の中で投票を取りながら、アメリカ人と日本人の考え方の違いについて学びました。例えば、アメリカ人は、自分が本当に悪いことを除いて基本的に謝らないということは聞いたことがありましたが、授業中にガムをかむということは日本ではもちろん普通ではなく、さらに小中高校では、勝手にトイレに行ったり、出歩いたりすることすら、先生に許可を取る必要があることから考え方の違いを体感しました。
特に、アメリカ人は車が通っておらず、誰もいない中であれば、赤信号で止まる人はいないということにとても驚きました。日本では赤信号であればどんな状況であっても止まるということが当たり前で、それはどの国においても当たり前だと思っていたため、ニューヨークで修学旅行生が赤信号で止まっているのを見て、ニューヨークの人との違いを感じるという話がいいか悪いかということは置いといて、とても新鮮で面白かったです!
他にも、たくさんの日常生活の考え方の相違から日本とアメリカの違いを学びましたが、そのまとめとして仰っていた日本は出る杭は打たれるが、アメリカはいかに出る杭になるかという言葉が私の中でとても印象に残りました。この言葉を聞いて、赤信号で止まるなどについては日本人の規律を重んじる考え方はいいことだと思いますが、出る杭は打つのではなく、伸ばすことが今後の日本の考え方として重要なのかなと私は感じました。
もう一つ今回のイベントで行ったこととして、アメリカの学校で実際に行っている授業の方法を学び、そして実際にグループワークとして体験しました。日本とアメリカでは授業の仕方が大きく違うことを学びました。日本の授業は黒板があり、生徒全員が先生のいる方向を向いて、授業を受ける方法であるのに対して、アメリカでは生徒がいろんな方向を向き、グループワークしている生徒もいれば個人で作業する人もいて、様々な形での授業が行われていることに日本との違いを実感しました。
また、実際にアメリカの授業は日本のような講義型ではなく、ディスカッションやプレゼンテーションなどとにかく自分の意見を人前で話すことが重要視されていることを大きく違う点だということも学びました。この人前で話す訓練は2歳から行われていて、まだ話せない子に対しても行っているということにとても驚きました。
その授業の方法も子供たちの興味に沿って、そこから自分で様々なことを調べ、それをまとめて発表するという日本の小中学校では1年に1度あるくらいの調べ学習がアメリカでは普通の授業であることに日本の教育制度の遅れを私は感じました。そして実際に、アメリカでやっているような授業をグループワークとして体験しました。テーマはよりサステイナブルなお弁当を作るということで、お弁当箱の素材や中に入れる具材の調理法など同じグループの人とたくさん議論しながら作り上げて発表したことはとても達成感があると共にグループワークの時間が短いと感じるほど楽しさを感じました。日本のような講義型の授業が重要ではないと思いませんが、実践的なものを取り入れることで、より生徒が活発的に、自発的に動くことができるようになるのかなと思いました。
アメリカの考え方や授業の仕方を学んだことで、日本の良いところや改善点を自分なりに気づくことができたと思います。今回学んだことをただ文化の違いとして終わらせるのではなく、自分の今後の学習に生かせるように考えていきたいと思います。(M.T)