今回はSession 25 Harvard/Brown/Knox の3校で計2回行われた交流についてお話していこうと思います!
まず、事前準備として以下の3点に取り組みました。
- 自己紹介動画の作成
- 食にまつわる様々な問題のピックアップ
- またそのトピックについてのスライド作成
その後2月23日に行われた第1回目の同時交流では、日本とアメリカが直面している社会問題とその背景にある食文化について深くディスカッションすることができました。
続いて、3月8日に行われた第2回目の同時交流について話そうと思います!
2回目も1回目と同様に3校の学生みんなに事前課題が課されました。
内容としては「社会問題の解決を促すスローガンを考えてくる」という前回よりもより自己表現が求められるとても良い課題でした。
スローガンの詳細として、日本の学生は韻を踏んだ標語という指定があり、アメリカの学生は俳句の形式で作成しなければいけない決まりがありました。
実際に同時交流が始まると、すぐに4人1組程度の小グループに分けられ、作成したスローガンの紹介が始まりました。このブレイクアウトルームでは相手の日本語表現や英語表現に誤りがないか確認し、お互いにスローガンをブラッシュアップさせる目的がありました。
そして次に別のグループに分けられ、本格的に各自が用意したスローガンをプレゼンするタイミングがやってきました。このセッションの直後に、投票の時間があるとアナウンスされたため、各々が強調したいセンテンスやこだわったポイントなどをアピールする場でもありました。
個人的に、Brown生の一人が食の格差について詠った
「食の色 紅葉のように混ざり合う 季節が巡り 味が生まれる」という和歌に大変感動しました。
これはアメリカのFast Food中心の食文化について警鐘を鳴らしたもので、季節が巡るようにアメリカの体に悪い食文化も変わっていくべきであり、また異国の健康的な食文化と組み合わせて新たなアメリカの食文化を形成していくべきだという意味が込められています。
季語が入っているだけでなく、的確な比喩表現も織り交ぜられており素晴らしいスローガンだと思いました。
さて、発表タイムが終わり、投票の時間がやって参りました。
投票では、日本語も英語も関係なく以下の3つの賞に分けて行われました。
- 問題の解決につながりそうで賞
- 言葉のセンスが光ってるで賞
- 未来は明るいで賞
問題の解決につながりそうで賞は、
「緊密な 食と環境 副食材 森、りんごと ちゃんと守ろう」を作成したグループ12 食と環境が受賞しました!
続いて言葉のセンスが光ってるで賞は、
「On plates and pans, we break the norm. Gender’s just a social form.
In the kitchen, all are free. Spices blend for you and me」を作成したグループ5 食とジェンダーが受賞しました!
最後に未来は明るいで賞は、
「無駄にせず 世界を救え 皆の糧」を作成したグループ1 食とグローバル化が受賞しました!
賞を受賞することはできなくても、このトピックについて他言語で資料を作成し、ウィットに富んだスローガンを考え、ディスカッションを重ねること自体にとても価値のあるものだと思っています。
皆さん大変お疲れさまでした! (K.M)
それではSessionに参加したメンバーからのコメントです!
第一回目交流の感想:
「ジェンダーと食というテーマの中でも思っていたよりも様々な問題があることが分かりました。家事の負担の男女不平等については日本だけでなく他の国でも問題であることを実感しました。摂食障害や家事の負担の不平等さは習慣やメディア、周りの人の目によって起きている問題だということを認識出来ましたが、解決法を考えるのが難しかったです。また、英語で発表するのは緊張しましたが、自分の言いたいことが伝わっていて嬉しかったです!」
「食とグローバル化について話し合いました。ひとつに学食について話したのですが、日本では500円前後で食べることができます。しかし、アメリカでは、一般の学生ではない人が食べるには18ドル必要だと聞きました。レストランで食事をするためにはもっと多くの費用がかかるとか、、また、同じ製品(例-ファンタ)でも日本とアメリカでは砂糖、塩の量が異なると聞きました。同じ製品ならば、含まれる栄養素も同じだと考えていたので驚きました。」
第二回目交流の感想:
「英語で韻を踏んだスローガンを作るという初めての経験をし、正直どのように作ったら良いのかよく分かりませんでした。しかし、同じ班の人のスローガンや他の班のスローガンを聞き、英語での表現の仕方や人を惹きつけるスローガンを学ぶことができました。 また、アメリカの学生が作った俳句はとても優雅で、食べ物と世界が抱える問題に対して考えさせられるものばかりでした。俳句にはこんなにも訴えかける能力があるのかと驚きました。 とても良い交流でした。ありがとうございました。」
「標語を考えたのは初めてでしたが、テンポある良い標語が作れたかなと思います。大学生活でも、もしかしたら標語を作ることがあったときや、そうでなくともレポートやプレゼンで今回の経験を生かせるようにしたいです。」
「どれも素晴らしいスローガンで驚きました。なかなか英語で韻を踏んだ文を書くことが無かったので、考えていて楽しかったです。」
Knoxスタッフより:
第二回目の同時交流時、当日の同時交流を仕切っていただくためにHarvard、Brown、Knoxより1名ずつ学生さんを選出し、MCを行ってもらいました。(Harvard、Brown生は日本語で、Knox生は英語での司会です)
実は、上記のブログを担当してくれたKnoxメンバーが当日MCを担ってくれていたのです!
緊張を感じさせない見事なMC、お疲れ様でした!