プログラム状況 Now!

America Dialogue Vol.33 開催報告

GWに入ったばかりの日曜日、午後3時からアメログVol.33が始まりました。

今回は30名の定員にも関わらず、多くの参加登録がありました。キャンセル待ちは100名以上に昇りこれ以上登録していただいても参加の可能性が低いため、イベント開始前に閉めることになりました。

ただ聞くだけのイベントであれば100人以上でも可能ですが、このアメログは「参加型イベント」としています。参加者同士が交流して「英語を話す」機会を多く得ることが目的の一つでもあるので、人数の制限をしています。キャンセル待ちで参加できなかった皆さん、ごめんなさい!

今回のトピックは、「コロナ禍でのアメリカ留学」です。
現在アメリカの大学生であるお二人をスピーカーとしてお迎えしました。

まずは一人目のスピーカー、Mizukiくんはコロナ禍に入る前からアメリカ留学をしているため、コロナ禍以前での留学で得たこと、またその後コロナで変化したことについて、話してもらいました。


Journalism and Mass Communication を専攻しているMizukiは、現地にいる間にできるだけのチャンスを手にするため、さまざまなインターンを経験しました。その積極性や「自分から動かなければ何も始まらない!」というメッセージを受け、参加者の学生たちも頷きながら聞いていました。

一つ目のディスカッションでは3-4人のグループに分かれ、軽い自己紹介から始まり自分の海外留学に対する気持ちをお互いに話します。もちろん英語でのディスカッション。流暢に話す必要はありません。ここは自分が話せる英語をチャレンジさせる場所なので、みんな一生懸命に話してくれていました。

次はYukiさんのスピーチへ移ります。
Yukiさんは早稲田大学へGap Yearを利用して通学し、Boston Universityからの入学許可を得たものの、様々な角度から自分を見つめ直します。

本当に自分が勉強したいものは何なのかを考え、Yukiさんは必要とされるTOEFL、SATスコアなどを獲得していきます。それまでの努力はとてつもなく大変だったと思います。

 

アメリカの大学か、日本の大学か、Liberal ArtかInternationalityか色々な選択肢を悩んだYukiさん。でもその悩みや失敗も自分の将来にどれも無駄になることはないというメッセージに、背中を押された学生も多くいたかと思います。

最終的にはMinerva Universityに進学することを決意したYukiさん。自分が本当にやりたいことが出来る選択ができたことにとても満足しているようでした。

   

二回目のディスカッションは、過去の失敗は自分の将来に役立つ?自分のゴールをどう達成させる?といったことについて話し合いました。
グループは入替えし、新しいメンバー同士で話します。一回目よりも少しずつ自分を出して、自信をもって英語を話している学生を多く見ることができました。

最後のQ and Aでは英語学習について、留学について、などいろいろな質問が出ました。

このイベントでの経験が、少しでもみんなの海外留学への一歩へ、英語学習へのモチベーションに、繋がってくれたら嬉しいです。

参加してくれた学生の皆さん、お疲れ様でした。
そしてスピーカーのMizukiくん、Yukiさん、本当にお疲れ様でした!ありがとうございました!

皆さん、また次回お会いしましょう!

【Global Talk!】Session-10 環境問題

とうとうGlobal Talk!2020-21の大学間・最後のセッションになります。
このセッションは、Harvard大学、Brown大学、Knoxの協働活動とし、トピックは「SDGsから見た環境問題」です。
3校から合計約40名が参加となりました。

参加メンバーは、各自でリサーチするテーマを1)プラごみ, 2)食品ロス, 3)エネルギー, 4)異常気象, 5)大気海洋汚染, 6)その他の中から
選び、選んだトピックにスライドを作成、スライドと音声で発表しました。

 

 

 

 

 

 

その後、三校の混合メンバーによる小グループに分かれてのディスカッションを行いました。
この小グループディスカッションでは、各自の発表に加え、グループ毎に《現在ある解決法・進めたいアクション》として、新しいスライドを一枚作成しました。

日本やアメリカ、ヨーロッパ、アジアと大陸を超えてオンライン上でメンバーが画面を共有しながら話し合い、一つのものを作り上げていく、とても高度ではありますが、有意義なディスカッションになり、多くの素晴らしい発表がありました。

 

最終的なディスカッション活動として、社会と世界へ向けて発信するために、「環境問題グローバル・キャッチフレーズ」の作成へと繋げました。

このキャッチフレーズを作成するまでの作業や意見交換で、参加者たちは自国の環境だけでなく、地球規模で環境問題をとらえ、真剣に未来に向けて《私たちができること》を考えていきました。

このセッションにより、自分たちがこれからの地球の未来を創っていくんだ!と能動的な意識付けがより深まったような印象でした。

母国語でも難しいこれらの課題を、日本語・英語両方の学習言語で話し合い、資料を作成、発表することは困難もあったことと思います。
ここまで頑張ってやり抜いたGlobal Talk!の参加メンバーに心からエールを送りたいと思います。

【Global Talk!】Session-9 BXCHSとの交流

Session9では、NYにあるBXCHS高校との交流でした。

Flipgridを使っての自己紹介と自分のオススメの食べ物についての動画を投稿し合い交流しました。
Knoxからの参加者からは、餃子やお好み焼きなどの日本では一般的によく食べられている食べ物のほか、自分たちの住む土地で人気のある食べ物も紹介されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お寿司や天ぷらのようによく知られた日本食以外の食べ物の紹介にBXCHSの学生さんたちも興味津々!

「自分たちの住んでいる場所では、この料理が食べれるレストランがないから日本に行ったら食べてみたい!」

「この料理は初めて見ました。どんな味なんだろう?」

「レストランで食べたことがありますが、自分でも作ってみたいと思いました。」

といったコメントが寄せられ、それに対しKnox生が返事を返し交流が盛り上がりました。

一方、BXCHS校生からの投稿は、家族の出身国の伝統的な料理であったり、アメリカで一般的な人気の料理やスナックなどが紹介されました。
また、中には自分が日本に行ったときに食べてみたいと思っている食べ物を調べて発表してくれていた学生もいました。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BXCHS校生が紹介してくれた料理は、Knox生たちは、初めて見る食べ物も多くあったようで

「その料理は家でも作れますか?」

「よくその食べ物を食べるのですか?」

「初めて見たけど、おいしそうですね!」

など、多くの質問が寄せられ楽しく情報交換ができました。

 

交流途中でNY地域でのコロナ感染状況が悪くなった関係で、交流も断続的になったりと支障がでてくることもありました。
が、出来る範囲での交流が少しでも出来たことを、とても嬉しく思います。

【Global Talk!】Session-8 UNISとの交流

Session8は、UNISとのZoomを使っての対面交流です!

こちらは、3つのトピックに基づいて行われました。
今年のクリスマスやお正月などの冬休みの過ごし方や伝統的な年末年始の過ごし方、また年末の大掃除などのテーマに発表が行われました。

 

 

 

 

 

 

これまで当たり前のように過ごしてきた伝統的な日本スタイルの文化も、全く違う文化背景の学生たちに説明するのはとても難しいものです。

UNIS, Knoxの生徒たちはペアになり時間を区切って言語を日本語・英語と変えながら、自分たちの文化を伝えていきました。
準備していた写真を見せながら、笑い声も聞こえながらディスカッションが進みました。

今回はトピックを年末に知らされていたので、お正月に自分の家で食べたおせちの写真や、自分が年末に大掃除をした場所を移した写真など、
身近な話題について話したので、学生たちも多く話せたのではないかと思います。

【Global Talk!】Session-7 VBとの交流

Session7は、Virginia州のBayside Middle Schoolとの交流です。

Flipgridの動画投稿で、お互いに自己紹介をしました。
参加メンバーたちは、好きなゲームやアニメなどの共通の趣味であったり、それぞれが興味のあることで質問し合いました。

 

 

 

 

 

 

今回の交流で、もっとも難しい点は「易しい日本語を話す」ということ。
相手校の生徒さんたちは、まだ日本語の学習を始めて一年未満です。
もちろん日本語が流暢ではありません。

自己紹介後には「(自分の)おすすめの場所」を紹介しあいました。
自分の学校やお気に入りのレストラン、自分の出身地を挙げて地元で人気の料理などを紹介する動画も見られました。

 

 

 

 

 

 

Knox生はとても慎重に、気を使いながら、ゆっくりとクリアに日本語を話してくれています。
ですが、何気なく話す言葉「見渡せます」「通学で使います」などVBの生徒さんたちにとっては難しい言葉が少しずつあり、いかに「簡単に話すことの難しさ」を感じた交流でした。

それも《相手を知る、違いを知る》ということは、このプログラムを通して得て欲しい重要な一つ、です。

一方、VBの学生さんからの投稿は、アメリカのお寿司屋さんやトリックアートミュージアムなどが紹介されました。

    

 

 

 

 

それぞれの発表にコメントや質問を投稿、またそれに返答を返していく、というやり取りを重ね、交流が終了しました。

VBの生徒さんたちとの交流は4年目になりますが、今年度ははじめて両校がオンラインのみでの交流でした。
日本語の学習が例年通りには進めることができずに先生、生徒さんたちも大変だったかと思いますが、それでも交流は実施しましょう、とポジティブに先生が考えて下さり、実施することができました。

VBの生徒さんたちにとっては、初めて日本にいる日本語ネイティブの学生との交流。
これからの日本語学習の、そしてKnox生にとってもこの交流が英語学習のモチベーションに繋がったら、嬉しく思います。

America Dialogue Vol. 32 開催報告

今回のアメログのテーマは、History of Racial Discrimination in America 《アメリカの人種問題》を取り上げました。

最近のニュースやSNSでよく話題となっているトピックでもあるので、キャンセル待ちが設定されるほど多くの参加登録がありました。

講師は、Knoxの他イベントなどでもサポートいただいているAdam Jordanさんをお招きしました。

長い間アメリカで起きていた奴隷制度の歴史から振り返り、その制度が終わっても続いた選挙権や仕事などの制限、また学校教育において根強く残った差別について詳しく紹介してくれました。

また黒人への差別だけでなく、第二次世界大戦下においての日系人やメキシコ、その他少数民族の労働者への差別の歴史も振り返りました。
参加者の方からの意見では、日系人などへの差別についての知識は多くなかったので衝撃だった、との声もありました。

さらに私たちの根底に根付く固定観念についても考えていきました。
ステレオタイプで人や物事を判断することは、差別を引き起こすもとにもなります。

2020年に起きた警察による黒人への暴行の動画がSNSを通じて大きく世界に知れ渡り、”Black lives matter”運動として発生したことや、コロナウィルスの影響によるアジア人への偏見なども取り上げられました。

なぜこういった差別が引き起こされるのか? なくすためにはどうすればいいのか? などをトピックにし、3回にわたる少人数グループにわかれたディスカッションが行われました。

このアメログは、各自が自分の英語をチャレンジする場所です。
出来るだけ多くの人に話す機会を得てほしいので、各グループにディスカッションリーダーを一人ずつお願いし、ディスカッション後にグループでの話について発表してもらいました。
参加者には中学生から大学生まで、もちろん英語についてのレベルも各自それぞれ違います。

その中で、大勢の人の前で英語で意見を話すことはとても緊張することですし、難しいことだと思います。
でも、自分で出来る範囲の中で、参加者の皆さんは一生懸命に頑張ってくれました。

 

 

 

 

 

アメリカは、確かにまだ問題を抱えていますが、世界的に見ても多くの人種を受け入れ共存していることができている国です。

自分の知らないもの(人)に対する恐れが憎しみを生むのだとアダムさんは説明してくれました。
だから私たちにできることは、できるだけ多く自分たちと違う人々に会い、交流していくこと。
そして、ともに尊敬し合い、お互いの話をよく聞くこと。

そんな国で育ったアダムさんの言葉には、私たちも深い感銘を受けました。

またそんな多様性により生まれた利点として何があるか、数多く紹介されました。
Garrett Morganに発明された信号機や、世界的に有名なオペラ歌手Jessye Norman、アジア系スノーボーダーのChloe Kimなど。

 

 

 

 

 

今回のアメログでは、身近であるけどなかなか深く話し合うことの少ない差別について考え合ういいチャンスになったのではないかと思います。
またイベント後の参加者によるアンケートでは、多くの人から「英語を話す機会を多く得られた」「英語の勉強をもっと頑張ろうと思った」とポジティブな声が寄せられました。
このプログラムでの経験を、次のステップに繋げてもらえたら嬉しいです。

アダムさん、素晴らしいプレゼンテーションをありがとうございました。
またディスカッションリーダーとして参加してくれたBonnieさん、ありがとうございました!

そして参加者の皆さん、ありがとうございました!
また次回のイベントでお会いできるのを楽しみにしています。

【Global Talk!】Session-6 GOA / 和洋折衷

Session6は、GOAと「和洋折衷」をテーマに交流しました。

まずGOAの生徒さんから、動画の投稿による日本語&英語での質問を受けました。

「週末にはよく何をしますか?」
「アメリカに行ったことがありますか?」
「どんな洋食が好きですか?」

身近な質問から、「自分が行ってみたいところ、食べてみたいもの」など、様々な会話へと発展していきました。
それぞれに日本語と英語、二カ国語で交流していきます。

 

 

 

 

 

 

そして、Knox側からのプレゼンテーションとして「海外から来て日本に根付いた文化」を参加者たちはスライドを作成して紹介しました。
コンビニエンスストアやクリスマスケーキ、そしてカレーライスなど様々なテーマでのリサーチを行い、日本でおなじみの文化がどのように変化していったかなどが発表されました。
GOAの生徒さんたちにとっては、海外と日本とで感じ方や扱い方が違うものなどがあり、興味深かったとのコメントが寄せられました。

 

 

 

 

 

このSessionの仕上げとして、【Language Table】としてZoomでGOAの生徒さんたちと直接交流を行いました。

今回はカジュアルに会話ができるよう、トピックも「食べ物」「映画」など身近なものを選びました。
GOAの生徒さんからは「思ったよりも日本語での会話ができた」「20分も日本語で日本語ネイティブの人と会話ができた!」と嬉しいコメントが多く入りました。

日本語と英語のカジュアルな対面交流で終わったSession 6ですが、とても多くの笑顔が見られた交流でした。

まだ他Session は、続いていきます。

【Global Talk!】Session-5 GOA / 学校紹介

Session-5では、GOAの生徒さんとKnoxのメンバーとでそれぞれの学校紹介をしました。


そして、学校紹介の投稿を見てお互いにコメントを投稿し合います。
学食や運動会、制服や校則について自分たちの学校との違いなどの情報交換を行いました。
日本の学生が放課後に「掃除の時間がある」ことや制服などに興味を持ったアメリカの学生さんもいました。
Knoxからの参加者は、アメリカの学校の広大な敷地や大きな講堂に驚いたり、学校のシンボルとしてのマスコットがあったり、教科ごとに建物が分けられていたりする場合があることに日本との違いを感じていました。

また、交流コメントの中には「私の曾祖母は、あなたと同じ高校に通っていました」とアメリカ側の生徒さんの一人がコメントし、Knoxの参加者もその偶然にビックリといった面白いエピソードもありました。

 

【Global Talk!】Session-3 GOA / Life in Japan

Session3は、GOAとの交流でトピックは「Life in Japan」です。
日本での私たちの暮らしに関わるものの価格(玉子・牛乳・ガソリン )や、日本の人口についてのリサーチをKnox側の学生がプレゼンテーションしました。

 

 

 

 

 

そのリサーチ発表に対し、GOAの生徒さんからは

「アメリカとの違いが面白い!」
「卵は、アメリカより日本のほうが安いことに驚いた。」
「日本のガソリンはいろいろな種類があるのがおもしろい。」
「アメリカでは卵は12個入りのパックで売られているよ。」

と言った声が寄せられ、これまで当たり前と思っていたことが日本ならではのことであったりと、新たな発見があった参加者も多かったようです。

また、日本語を学ぶGOAの生徒さんからは、日本語学習についての質問や外国語学習における文法の難しさについてのコメントが投稿され、お互いに日本語・英語を学ぶものとして励ましあっている様子もありました。

America Dialogue Tama Vol.31 開催報告

アメログ多摩Vol.30が終了しました。

トピックは【数学を英語で話そう!】
今回のアメログもオンラインでの開催です。
北は北海道から、南は熊本まで、大阪や広島、奈良、もちろん関東圏からの参加者もいて、日本の様々な地域から参加してくれました。

 

今回のスピーカーは、 Masaki Ikeda 氏です。

Masakiさんは、このイベント日直前まで、どうやったら参加学生たちが数学、そして英語を楽しんでくれるか、ということをとても考えてくださいました。

今まで31回開催してきたこのアメログの中で最上位に入るほど、参加学生のことを考え、熱心にプレゼンテーションの内容に向き合ってくださったスピーカーです。

本当に嬉しくありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです。

そんなに熟考して下さったMasakiさんの発表は、大成功でした。

イベントは、数学への近づきにくさを感じずに進んでいきました。
Masakiさんも中学生のころは数学が大得意ではなかったとのこと、きっと学生たちは密かに親近感を覚えたはずです。

また英語では、普段では耳にしたことのない数学の専門用語を教えていただいて、英語がぐっとレベルアップできた回にもなりました。
Zoomでの開催なので、Breakout-roomに分かれ、それぞれのグループでのディスカッションを行っていきました。

上にある数字を使いながら数式を作り、それを他のメンバーに伝えて「さあ、答えは?」
皆んなで一生懸命に数式作り、そして与えられた数式を解いていきます。

真剣に問題を聞いています。

3回目行ったディスカッションでのお題は二つ。

①下のグラフは、何を示しているか、そのお話しをグループ毎に作る。
②自分たちで自由にグラフを書き、それが何のグラフかをお互いに発表しあう。

 

なかなかの難問ですが、英語を話すことに慣れてきた参加者たちは、それぞれのグループで 活発な話し合いができていたようでした。

インターネット回線の状態が悪く、ディスカッションにうまく参加できない学生もいましたが、それでも退出することなく、何度もトライしながら参加を続けてくれました。中学生の参加者の方は発言しずらいかなぁと思っていましたが、手を挙げて積極的に答えてくれ、とても嬉しい場面も見られました。

このイベントを通して、数学を身近に感じ、また英語への自信や英語学習へのモチベーションアップに繋がってくれたら、とても嬉しく思います。

参加者の皆さん、そしてスピーカーのMasakiさん、ありがとうございました!
次回のアメログは一月下旬に開催の予定です。

お楽しみに!