【Global Talk!】交流終了のお知らせ

Global Talk!プログラムを通して、これまでHarvard大学・UNIS・GOAなどとたくさんの方との交流を重ねてきました。

Harvard大学・UNISとの交流では「男女格差」というトピックについて、「男性らしさ」や「女性らしさ」といった固定概念はどこから来るものなのか、アメリカと日本の両国における男女格差によって引き起こされている社会問題は何か、その社会問題を解決するためにはどうすべきか、グラフを示しながら議論を重ねてきました。
深刻な社会問題について当事者意識を持つことができ、「アメリカから見た日本」と「日本から見たアメリカ」の両方向から学ぶことができたのは、このプログラムならではないかと思います。

グループディスカッションでは、日本語・英語の両方で行い、その考え方の違いはもちろん、ディスカッションに対する積極性など日本との違いを感じることができ、多くの経験が出来ました。

また、GOAとの交流では、ビデオメッセージアプリを使って「和食と洋食」「元旦とおせち料理の由来」といった身近なトピックで話し合っていきました。
国の文化によって食べ物や祝日の過ごし方が全然違い、異文化を肌で感じられたのではないでしょうか。

Global Talkでは時差があるなかでの交流でした。
そのため時間厳守がとても難しいうえ、参加者は学校行事やテストで忙しくしていたにもかかわらず、多くの方が資料作りや動画送信を期限内にしてくれました。本当にありがとうございました。

Global Talk修了者で優秀な成果を修めた方には、以下のようなCertificateが発行されます。

Global Talkを通して、外国との繋がりが楽しい、もっと異文化を学びたい、もっと英語を頑張りたい、
そんな気持ちを感じてもらえたら嬉しく思います。

参加してくださった皆さん、交流校の皆さん、本当にありがとうございました。
今後の活躍を期待しています。

【Global Talk!】GOA交流 洋食&おせち料理

世界各地で日本語を学んでいるGOA生徒とKnox生は、Flipglidというビデオメッセージアプリを使って交流しています。

まず「日本の洋食」というトピックで交流を行いました。今回はすべて【英語】です。

「好きな洋食」では、Knox生から自分が好きな洋食を写真で見せ、何が入ったどんな味なのかなどをで説明しました。

Knox生からオムライスやきのこスパゲッティ、クリームシチュー抹茶パフェ、など多岐に渡って紹介されました。
また、なぜその洋食が好きなのかを説明する際に「母がよく作ってくれる」「記念日に食べる」など思い出と共に説明している人が多く、交流を通して温かい気持ちになりました^^

 

ちなみに好きなGOAの生徒さんたちからの好きな和食では「カキフライ」「ラーメン」などが挙げられており、私たちが考えるような和食のイメージとは違う点も興味深かったです。

 

「おせち料理」では、GOA生からオリジナル年賀状の紹介、元旦に何をしたのか説明が【日本語】であり、最後にKnox生に向けておせち料理に関する質問を【英語で】もらいました。

Knox生は、GOAの生徒さんたちが話した言語にあわせて返答をいれていくことになります。

元旦についての返答は【日本語】で、お節料理に関する返答は【英語】で行います。

「昆布は、どんな意味がありますか?」「れんこんは、どんな意味がありますか?」など、おせち料理に入っている食べ物の由来を英語で質問されると、Knox生は何気なく食べていたので調べて初めて知った!などの声も聞かれ、日本文化についても改めて学ぶことが出来ました。
またそれを英語でわかりやすく伝える工夫も必要だったので、いい経験になったと思います。

自国の文化を外国人の方へ伝える難しさを経験すると共に、日本文化についても改めて学ぶ良い機会となった交流でした!

【Global Talk!】Group-C 日米コンフェレンス

【Global Talk!】日米コンフェレンス 開催報告

2018年12日4日(火)にHarvard生とKnox生による「日米コンフェレンス」が開催されました!
Zoomというビデオ通話アプリを使って、Harvard生による「日本の男女格差」に関するプレゼンテーションに対して、Knox生が質問をするという流れで行われました!!

具体的には「日本の若者の自殺問題」「ステム分野の男女格差」「家庭における男女の役割」「女性に対する家庭内暴力」といったテーマが扱われました。

①「日本の若者の自殺問題」

【発表】2017年の性別別自殺者数のグラフによると、男性が7割を占めるのに対し、女性は3割である。
自殺原因とされる理由を比較すると、男性が学業不振や進路の悩みであるのに対し、女性は親子関係の不和や友人との不和であった。
よって「男性は文句を言わず、家族を養わなければならない」という日本の風潮が、男性にとって大きなプレッシャーになっていると思う。

【質問】Knox生:どうすれば日本の若者の自殺者が減ると思うか。
【回答】Harvard生:男性に対する大きなプレッシャーを減らすべきだ。また、政府は心理学の研究に投資すべきだと思う。

②「ステム分野の男女格差」

※ステム分野とは物理学や工学などの分野を指します。
【発表】OECD加盟国と比べると、日本の女性研究者の割合は多い方であるが、ステム分野における女性研究者の割合は最低である。
その背景には「数学や化学といった分野は男性の方が優れている」といった固定概念による、教育の男女格差があると思う。
そのため、ステム分野を学ぶために大学院へ進学する日本の女性の割合は8%と低い割合になっている。

【質問】Knox生:ステム分野の研究において男女の賃金格差はあるか。
【回答】Harvard生:アメリカでも日本でも、ステム分野の研究における男女の賃金格差はある。そのことも、女性の研究者が少ない原因の1つだと思う。

③「家庭における男女の役割」

【発表】家事・育児に費やす時間を夫婦で比較すると、夫は妻の10分の1しか時間を費やしていないことが分かる。
その背景には「男性は外で働き、女性は家を守る」といった固定概念が関係していると思う。
男性は残業に、女性は家事や育児に時間を費やすことを良しとする風潮があり、特に姑は嫁にそれを求める傾向にある。

【質問】Knox生:男性に家事をしてもらうことが効果的ではない場合、どうすべきだと思うか。
【回答】Harvard生:政府が残業時間に規制をかきたり、男性の育児休暇取得を促進するべきだと思う。また、男性にも幼いころから家事を母親が教えるべきだ。

④「女性に対する家庭内暴力」

【発表】家庭内暴力(ドメスティックバイオレンス)には、身体的暴力・精神的暴力・経済的暴力の3種類がある。
その被害者は年々増えており、性別別で比べると女性が8割を占めている。
なぜなら「我慢は美徳」といった固定概念があり、被害を受けた女性が言い出せないからだ。
また、日本には内(家庭)と外(社会)を明確に分けて考える傾向にあるからだと思う。

【質問】Knox生:若い人にとって「我慢は美徳」といった考えは身近ではないが、被害者が年々増えているのは何故だと思うか。
【回答】Harvard生:欧米にくらべてアジアは我慢する傾向にあるからだと思う。
※被害の相談件数が増えているのは、被害者が周りに言えるようになった社会的背景もあるという議論もされました。

ジェンダーギャップ(男女格差)に対する考えが深まり、Global Talkに参加して良かったと思ってもらえたら嬉しく思います!

【Global Talk!】Group-B 現状報告

【Global Talk!】Group-B 現状報告

トピック【アメリカと日本における男女格差】

Group-BではUNIS生とKnox生が互いに「伝統と男女差別」について調べ発表を行いました(*^▽^*)

まず、大相撲で使用される土俵の上で倒れた男性に治療を行った女性に対して、行司が「女性は土俵から降りてください」とアナウンスを行ったというニュースを見ました。そして「このニュースを見て、どのように感じたのか」「伝統は男女平等にどのように影響をしていると思うか」「色々な国の伝統は現代の価値観と違うが、伝統は守るべきか」という3つの観点について話し合いました。

そのあと、アメリカと日本における「伝統と男女差別」「男女格差」について調べて発表を行いました。
具体的にどんな意見が交換されたというと…( ..)φメモメモ

①「アメリカの政治における女性管理職」

アメリカは政治における女性管理職の割合の低さが問題になっており、世界で104位である。
そのため女性候補者の割合を高めようと、北欧を例にした女性活躍促進プログラムを行っている。
また、男女格差に繋がっている固定概念を改善するために、メディアが女性活躍促進に関する放送を積極的に放送すべきだ。

②「映画産業(ハリウッド)の女性監督」

映画産業(ハリウッド)の女性監督の割合の低さが問題になっており、今までアカデミー賞を受賞した女性は5名しかいない。
なぜなら、女性は子供の有無で判断される対象であり、男性よりも仕事をもらえる機会が少ないからだ。
また、そのことが男女間の賃金格差に繋がり女性監督の割合の低さが問題になっていると考えられる。
解決策として女性の管理職の割合を高め、女性に理解のある環境にしていく必要があると思う。

③「日本の育児休業取得率」

日本で一週間で家事に費やす平均時間は、女性が21時間であるのに対し、男性は5時間である。
また、日本の育児休業取得率は、女性が83.6%であるのに対し、男性は1.89%である。
これらの数字から「女性が家事・育児を行うべきだ」という社会の風潮があることが分かる。
解決策として「男性も家事・育児を積極的に行うべき」だという社会を作っていかなければならないと思う。

といった議論が展開されました( *´艸`)

アメリカでも日本でも「女性は家事・育児を行う対象のため、仕事で活躍する機会が男性よりも少ない」ということが分かりました。
今後、仕事で活躍する女性の割合を高めるためには、キャリアアップに繋がるチャンスを女性にも与えていく必要があるのではないでしょうか…

【Global Talk!】Group-A 現状報告

【Global Talk!】Group-A 現状報告

トピック【アメリカと日本における男女格差】

Group-AではUNIS生とKnox生による互いの自己紹介を終えて、「理想のお母さんやお父さんとは何か」について考えました(*^▽^*)

まずCM(コマーシャル)である30秒の動画を見て「このCMのお母さんはどんなお母さんであると感じるか」「このCMのお父さんはどんなお父さんであると感じるか」「このCMのお母さんは理想のお母さんであると感じるか」といった3つの観点から英語と日本語を使って互いに意見交換しました!!

具体的にどんな意見が交換されたというと…( ..)φメモメモ

①「このCMのお母さんはどんなお母さんであると感じるか」

このビデオのお母さんは、彼女の子供たちの幸せを願っていて、また、家事、育児、仕事を上手く両立している。

彼女は、子どもにより良い一日を過ごしてもらうために、自分の時間を犠牲にしてまで、勤勉に家事や育児に取り組むお母さんだと思う。

②「このCMのお父さんはどんなお父さんであると感じるか」

このお父さんは家のことや子供のことには興味がなく、自分の仕事だけに集中しているお父さんだと思う。

家族の輪の中に入っていないように見える。子供の世話などの仕事以外のことには関わろうとしていないように思う。

②「このCMのお母さんは理想のお母さんであると感じるか」

私は、このビデオに出てくるお母さんは理想のお母さんだとは思わない。明らかに、自分にプレッシャーをかけていて、育児を含めた家の仕事をすべて自分一人でこなしていることがわかる。

その理由は、男性と女性はこのように差別されるべきではないと思うからだ。母親も父親も、自分たちの家を守ること、そして、自分たちの子どもを育てる責任があると思うので、それぞれに違った義務があると思う。

私は、このお母さんは理想的ではないと思う。なぜなら、彼女はたくさんのことを全て一人でこなして大変だと思うからだ。なので私は、お父さんも彼女のことをもっと手伝うべきだと思う。

また、現在、多くの女性が社会進出していて、このように苦労をしている人はたくさんいると思う。なので、「男性は働き、女性は家事をする」という固定概念を無くし、女性が働きやすい社会を作ることが必要だと思う。

といった議論が展開されました( *´艸`)

一人一人が思う「理想のお母さん」「理想のお父さん」は違いますが、夫婦で支え合いながら家庭を作っていくべきであるといった意見が多数ありました(*’ω’*)
仕事・家事・育児のバランスを保つことは凄く大変なことですが、家族みんなで助け合いながら素敵な家庭を築くことが本当の理想なのではないでしょうか…

【Global Talk!】Group-C 参加者からの現状報告

今回は実際にGlobal Talk!に参加してくれているメンバーの一人が、Global Talk!が今どんな活動をしているかレポートしてくれました!

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【Global Talk!】Group-C 現状報告

トピック【アメリカと日本における男女格差】

Global TalkではHarvard生とKnox生による互いの自己紹介を終えて、男女の固定概念について考えました(^^)/

まず「Like a Girl」という3分ほどの動画を見て、男女の固定概念がなぜ存在するのか、私たちは成長過程の中でいつから「男性らしさ」「女性らしさ」といった概念を意識し始めるのか、「女性らしく」といった言葉は女性にとってどんな意味があるのか、といった3つの観点から英語と日本語を使って互いに意見交換しました!!

具体的にどんな意見が交換されたというと…( ..)φメモメモ

①「男女の固定概念がなぜ存在するのか」

「男性らしさ」というと仕事、「女性らしさ」というと料理や掃除を思い浮かべる。

それは「性別役割分業」が昔からの社会通念が現代になっても根強く残っているからである。

②「いつから男女の固定概念を持つのか」

子どもは社会が男女における固定概念を教えるまで、男女平等であるという考えを持っている。

そのため人は思春期になり、自分とは何かというアイデンティティを確立する際に男女の固定概念を持ち始めるのではないか。

③「女性らしく」といった言葉は女性にとってどんな意味があるのか」

「女性らしく」という言葉は女性にとって良い意味も悪い意味も含んでいると考える。

人々は男女の固定概念を押し付ける言葉により束縛されるのではなく、「自分らしく」いることが大切だ。

といった議論が展開されました(*´▽`*)

また、Harvard生は日本語で日本の男女格差における社会問題、Knox生は英語でアメリカの男女格差における社会問題についてVoice Thread というアプリを使って2分ほどのプレゼンテーションを行いました(^O^)

プレゼンテーションに使用したスライドには男女格差における社会問題を根拠づけるグラフと、現状と解決策が掲載されています。

具体的にはアメリカにおける女性管理職の割合の低さや日本の母子家庭の割合の多さについて議論が展開されました( ゚Д゚)

この後の活動としては、Harvard生とKnox生が互いのプレゼンテーションについてハングアウトというアプリを使って30分ほどビデオ通話により意見交換を行います!!

両国の間で時差がありスケジュール調整が大変ですが、ボイスメッセージではなくリアルタイムでの会話は初めてとなるため、とても楽しみです( *´艸`)

良い議論に発展するよう頑張りたいと思います。

【Global Talk!】Group-A 現状報告

トピック【アメリカと日本における男女格差】

Group-AではUNIS生とKnox生が互いに「男女格差と平等」について調べポスター作りを行いました!!
ポスター作りの目的は、男女格差問題または男女平等に関心をもってもらうためです。

そこで、UNIS生とKnox生では日本語と英語を交えながら、①誰に向けたポスターなのか、②どんなメッセージを込めるか、③メッセージを効果的に伝える方法は何か(スローガン)、④ポスターを印象的にする方法は何か、といった4つの点に関して話し合いました。


具体的にどんな議論がされたかというと…

①「誰に向けたポスターなのか」

・男女格差で困っている人や男女平等について学ぼうとしている人
・中学生、高校生、大学生
・家庭をもっている人、若い人
・STEM分野(数学や化学分野)でキャリアを積みたい人

②「どんなメッセージを込めるか」

・STEM分野(数学や化学分野)の仕事において、男性ばかり雇用される傾向があるので、女性にも雇用の機会を与えるべきだ。
・固定概念によって人の行動を決めつけてはいけない。1人1人が尊重されるべきだ。
・家庭でも職場でも男女平等であるべきだ。
・男女における雇用機会は平等にすべきだ。

③「メッセージを効果的に伝える方法は何か(スローガン)」

・世界を男女平等な社会にするには、私たちに何ができる?
・固定観念を超えて、尊敬しよう
・どこに居ても男女は平等でなければならない
・みんな同等な資格がある!男女差別しないで!

④「ポスターを印象的にする方法は何か」

・図表などを用いて男女で色を分ける(男=青 / 女=赤)
・一番伝えたいことを大きく書く
・画像や写真を入れて、イメージをさせる

といった議論が展開されました!その結果、こんなに素敵なポスターができあがりました。


ACTFL 2018

 

11/16-19にNew Orleans, LAでACTFL≪American Council on the Teaching of Foreign Languages》全米外国語教育協会によって行われる世界言語博覧会に参加してきました。このイベントでは世界中から外国語教育に携わる教育者が集まり、プレゼンテーションを行うなどして、毎年8000人以上の人たちが議論します。

そこで、アメリカで日本語を学ぶ学生と日本で英語を学ぶ学生を、オンラインによって繋ぐGlobal Talk! での活動内容、その成果を発表してきました。
発表は、Harvard Universityのグラハム先生、United Nations International School, NYの田中先生、とKnoxから大久保の3名にて実施。

時差がありながらも、ボストン・NY・東京と離れた場所からのビデオ会議でミーティングを重ね、3校にて作り上げてきたこのプロジェクト。それに頑張ってついてきてくれた生徒たちの為にもいいものにしたい、と思ってきました。

このプログラムは、言語学習を通してFuture Global Citizens(将来の国際人)を育てることを目的としています。そのため、社会問題について取り上げて議論し、生徒たちには問題意識をもってもらい、解決に向けて今後どのようにすべきなのか、深く考えてもらいました。このプログラムを機に、現在抱えている社会問題に対して当事者意識をもち、自分にできることから始めてもらいたいと思います。

ナッシュビルで3名のプレゼンターが集まってからも、セミナーの合間を縫ってリハーサルを行い、本番に臨みました。中身の濃いプロジェクトだったので、Harvard,UNISの両方の先生方から、Knoxの参加生徒は優秀であり質の高い発表をしているという、お褒めの言葉なども頂けました。

 

 
これらの活動によって生徒の外国語学習が上手くいくようになり、学校や日本という枠を超えて、国際的に活躍できる人へ近づいてもらえたら嬉しく思います。

アメリカのThanksgivingのお休みの後、また別のトピックにてGlobal Talk!は再開します。

【Global Talk!】Group-C 日米コンフェレンス

【Global Talk!】日米コンフェレンス 開催報告

2018年12日4日(火)にHarvard生とKnox生による「日米コンフェレンス」が開催されました!
Zoomというビデオ通話アプリを使って、Harvard生による「日本の男女格差」に関するプレゼンテーションに対して、Knox生が質問をするという流れで行われました!!

具体的には「日本の若者の自殺問題」「ステム分野の男女格差」「家庭における男女の役割」「女性に対する家庭内暴力」といったテーマが扱われました。

①「日本の若者の自殺問題」

【発表】2017年の性別別自殺者数のグラフによると、男性が7割を占めるのに対し、女性は3割である。
自殺原因とされる理由を比較すると、男性が学業不振や進路の悩みであるのに対し、女性は親子関係の不和や友人との不和であった。
よって「男性は文句を言わず、家族を養わなければならない」という日本の風潮が、男性にとって大きなプレッシャーになっていると思う。

【質問】Knox生:どうすれば日本の若者の自殺者が減ると思うか。
【回答】Harvard生:男性に対する大きなプレッシャーを減らすべきだ。また、政府は心理学の研究に投資すべきだと思う。

②「ステム分野の男女格差」

※ステム分野とは物理学や工学などの分野を指します。
【発表】OECD加盟国と比べると、日本の女性研究者の割合は多い方であるが、ステム分野における女性研究者の割合は最低である。
その背景には「数学や化学といった分野は男性の方が優れている」といった固定概念による、教育の男女格差があると思う。
そのため、ステム分野を学ぶために大学院へ進学する日本の女性の割合は8%と低い割合になっている。

【質問】Knox生:ステム分野の研究において男女の賃金格差はあるか。
【回答】Harvard生:アメリカでも日本でも、ステム分野の研究における男女の賃金格差はある。そのことも、女性の研究者が少ない原因の1つだと思う。

③「家庭における男女の役割」

【発表】家事・育児に費やす時間を夫婦で比較すると、夫は妻の10分の1しか時間を費やしていないことが分かる。
その背景には「男性は外で働き、女性は家を守る」といった固定概念が関係していると思う。
男性は残業に、女性は家事や育児に時間を費やすことを良しとする風潮があり、特に姑は嫁にそれを求める傾向にある。

【質問】Knox生:男性に家事をしてもらうことが効果的ではない場合、どうすべきだと思うか。
【回答】Harvard生:政府が残業時間に規制をかきたり、男性の育児休暇取得を促進するべきだと思う。また、男性にも幼いころから家事を母親が教えるべきだ。

④「女性に対する家庭内暴力」

【発表】家庭内暴力(ドメスティックバイオレンス)には、身体的暴力・精神的暴力・経済的暴力の3種類がある。
その被害者は年々増えており、性別別で比べると女性が8割を占めている。
なぜなら「我慢は美徳」といった固定概念があり、被害を受けた女性が言い出せないからだ。
また、日本には内(家庭)と外(社会)を明確に分けて考える傾向にあるからだと思う。

【質問】Knox生:若い人にとって「我慢は美徳」といった考えは身近ではないが、被害者が年々増えているのは何故だと思うか。
【回答】Harvard生:欧米にくらべてアジアは我慢する傾向にあるからだと思う。
※被害の相談件数が増えているのは、被害者が周りに言えるようになった社会的背景もあるという議論もされました。

ジェンダーギャップ(男女格差)に対する考えが深まり、Global Talkに参加して良かったと思ってもらえたら嬉しく思います!

【Global Talk!】Group-B 現状報告

【Global Talk!】Group-B 現状報告

トピック【アメリカと日本における男女格差】

Group-BではUNIS生とKnox生が互いに「伝統と男女差別」について調べ発表を行いました(*^▽^*)

まず、大相撲で使用される土俵の上で倒れた男性に治療を行った女性に対して、行司が「女性は土俵から降りてください」とアナウンスを行ったというニュースを見ました。そして「このニュースを見て、どのように感じたのか」「伝統は男女平等にどのように影響をしていると思うか」「色々な国の伝統は現代の価値観と違うが、伝統は守るべきか」という3つの観点について話し合いました。

そのあと、アメリカと日本における「伝統と男女差別」「男女格差」について調べて発表を行いました。
具体的にどんな意見が交換されたというと…( ..)φメモメモ

①「アメリカの政治における女性管理職」

アメリカは政治における女性管理職の割合の低さが問題になっており、世界で104位である。
そのため女性候補者の割合を高めようと、北欧を例にした女性活躍促進プログラムを行っている。
また、男女格差に繋がっている固定概念を改善するために、メディアが女性活躍促進に関する放送を積極的に放送すべきだ。

②「映画産業(ハリウッド)の女性監督」

映画産業(ハリウッド)の女性監督の割合の低さが問題になっており、今までアカデミー賞を受賞した女性は5名しかいない。
なぜなら、女性は子供の有無で判断される対象であり、男性よりも仕事をもらえる機会が少ないからだ。
また、そのことが男女間の賃金格差に繋がり女性監督の割合の低さが問題になっていると考えられる。
解決策として女性の管理職の割合を高め、女性に理解のある環境にしていく必要があると思う。

③「日本の育児休業取得率」

日本で一週間で家事に費やす平均時間は、女性が21時間であるのに対し、男性は5時間である。
また、日本の育児休業取得率は、女性が83.6%であるのに対し、男性は1.89%である。
これらの数字から「女性が家事・育児を行うべきだ」という社会の風潮があることが分かる。
解決策として「男性も家事・育児を積極的に行うべき」だという社会を作っていかなければならないと思う。

といった議論が展開されました( *´艸`)

アメリカでも日本でも「女性は家事・育児を行う対象のため、仕事で活躍する機会が男性よりも少ない」ということが分かりました。
今後、仕事で活躍する女性の割合を高めるためには、キャリアアップに繋がるチャンスを女性にも与えていく必要があるのではないでしょうか…