Global Talk! 2020-21 参加者 募集開始します!

日本語を勉強しているアメリカの学生と、英語を勉強している日本人の生徒たちを繋ぐプログラムの『Global Talk』。
2020-21年度の募集が、始まりました!

2019-20年度は、アメリカ側から、Harvard大学、Brown大学、UNISなどの学生が参加してくれ、活発な交流が行われました。
オンラインで同年代のアメリカの学生たちと同じ課題に取り組み、交流できるこのプログラムは、ここでしか体験できない貴重なものです。

また、プログラムに参加し優秀な成績を修めた方には、Certificateの授与もあります!

Global Talk!のすべての費用は在日アメリカ大使館の助成により運営されています。
そのため、このような質の高いプログラムであっても無料で参加することができます。

この機会をどうぞお見逃しなく!
なお、応募者多数の際には選考にて参加者が決定されます。

皆さんのご応募をお待ちしています。

エントリー方法などの詳細は、こちらから

 

【Global Talk!】Group-C 日米コンフェレンス

【Global Talk!】日米コンフェレンス 開催報告

2018年12日4日(火)にHarvard生とKnox生による「日米コンフェレンス」が開催されました!
Zoomというビデオ通話アプリを使って、Harvard生による「日本の男女格差」に関するプレゼンテーションに対して、Knox生が質問をするという流れで行われました!!

具体的には「日本の若者の自殺問題」「ステム分野の男女格差」「家庭における男女の役割」「女性に対する家庭内暴力」といったテーマが扱われました。

①「日本の若者の自殺問題」

【発表】2017年の性別別自殺者数のグラフによると、男性が7割を占めるのに対し、女性は3割である。
自殺原因とされる理由を比較すると、男性が学業不振や進路の悩みであるのに対し、女性は親子関係の不和や友人との不和であった。
よって「男性は文句を言わず、家族を養わなければならない」という日本の風潮が、男性にとって大きなプレッシャーになっていると思う。

【質問】Knox生:どうすれば日本の若者の自殺者が減ると思うか。
【回答】Harvard生:男性に対する大きなプレッシャーを減らすべきだ。また、政府は心理学の研究に投資すべきだと思う。

②「ステム分野の男女格差」

※ステム分野とは物理学や工学などの分野を指します。
【発表】OECD加盟国と比べると、日本の女性研究者の割合は多い方であるが、ステム分野における女性研究者の割合は最低である。
その背景には「数学や化学といった分野は男性の方が優れている」といった固定概念による、教育の男女格差があると思う。
そのため、ステム分野を学ぶために大学院へ進学する日本の女性の割合は8%と低い割合になっている。

【質問】Knox生:ステム分野の研究において男女の賃金格差はあるか。
【回答】Harvard生:アメリカでも日本でも、ステム分野の研究における男女の賃金格差はある。そのことも、女性の研究者が少ない原因の1つだと思う。

③「家庭における男女の役割」

【発表】家事・育児に費やす時間を夫婦で比較すると、夫は妻の10分の1しか時間を費やしていないことが分かる。
その背景には「男性は外で働き、女性は家を守る」といった固定概念が関係していると思う。
男性は残業に、女性は家事や育児に時間を費やすことを良しとする風潮があり、特に姑は嫁にそれを求める傾向にある。

【質問】Knox生:男性に家事をしてもらうことが効果的ではない場合、どうすべきだと思うか。
【回答】Harvard生:政府が残業時間に規制をかきたり、男性の育児休暇取得を促進するべきだと思う。また、男性にも幼いころから家事を母親が教えるべきだ。

④「女性に対する家庭内暴力」

【発表】家庭内暴力(ドメスティックバイオレンス)には、身体的暴力・精神的暴力・経済的暴力の3種類がある。
その被害者は年々増えており、性別別で比べると女性が8割を占めている。
なぜなら「我慢は美徳」といった固定概念があり、被害を受けた女性が言い出せないからだ。
また、日本には内(家庭)と外(社会)を明確に分けて考える傾向にあるからだと思う。

【質問】Knox生:若い人にとって「我慢は美徳」といった考えは身近ではないが、被害者が年々増えているのは何故だと思うか。
【回答】Harvard生:欧米にくらべてアジアは我慢する傾向にあるからだと思う。
※被害の相談件数が増えているのは、被害者が周りに言えるようになった社会的背景もあるという議論もされました。

ジェンダーギャップ(男女格差)に対する考えが深まり、Global Talkに参加して良かったと思ってもらえたら嬉しく思います!

【Global Talk!】Group-B 現状報告

【Global Talk!】Group-B 現状報告

トピック【アメリカと日本における男女格差】

Group-BではUNIS生とKnox生が互いに「伝統と男女差別」について調べ発表を行いました(*^▽^*)

まず、大相撲で使用される土俵の上で倒れた男性に治療を行った女性に対して、行司が「女性は土俵から降りてください」とアナウンスを行ったというニュースを見ました。そして「このニュースを見て、どのように感じたのか」「伝統は男女平等にどのように影響をしていると思うか」「色々な国の伝統は現代の価値観と違うが、伝統は守るべきか」という3つの観点について話し合いました。

そのあと、アメリカと日本における「伝統と男女差別」「男女格差」について調べて発表を行いました。
具体的にどんな意見が交換されたというと…( ..)φメモメモ

①「アメリカの政治における女性管理職」

アメリカは政治における女性管理職の割合の低さが問題になっており、世界で104位である。
そのため女性候補者の割合を高めようと、北欧を例にした女性活躍促進プログラムを行っている。
また、男女格差に繋がっている固定概念を改善するために、メディアが女性活躍促進に関する放送を積極的に放送すべきだ。

②「映画産業(ハリウッド)の女性監督」

映画産業(ハリウッド)の女性監督の割合の低さが問題になっており、今までアカデミー賞を受賞した女性は5名しかいない。
なぜなら、女性は子供の有無で判断される対象であり、男性よりも仕事をもらえる機会が少ないからだ。
また、そのことが男女間の賃金格差に繋がり女性監督の割合の低さが問題になっていると考えられる。
解決策として女性の管理職の割合を高め、女性に理解のある環境にしていく必要があると思う。

③「日本の育児休業取得率」

日本で一週間で家事に費やす平均時間は、女性が21時間であるのに対し、男性は5時間である。
また、日本の育児休業取得率は、女性が83.6%であるのに対し、男性は1.89%である。
これらの数字から「女性が家事・育児を行うべきだ」という社会の風潮があることが分かる。
解決策として「男性も家事・育児を積極的に行うべき」だという社会を作っていかなければならないと思う。

といった議論が展開されました( *´艸`)

アメリカでも日本でも「女性は家事・育児を行う対象のため、仕事で活躍する機会が男性よりも少ない」ということが分かりました。
今後、仕事で活躍する女性の割合を高めるためには、キャリアアップに繋がるチャンスを女性にも与えていく必要があるのではないでしょうか…

【Global Talk!】Group-A 現状報告

【Global Talk!】Group-A 現状報告

トピック【アメリカと日本における男女格差】

Group-AではUNIS生とKnox生による互いの自己紹介を終えて、「理想のお母さんやお父さんとは何か」について考えました(*^▽^*)

まずCM(コマーシャル)である30秒の動画を見て「このCMのお母さんはどんなお母さんであると感じるか」「このCMのお父さんはどんなお父さんであると感じるか」「このCMのお母さんは理想のお母さんであると感じるか」といった3つの観点から英語と日本語を使って互いに意見交換しました!!

具体的にどんな意見が交換されたというと…( ..)φメモメモ

①「このCMのお母さんはどんなお母さんであると感じるか」

このビデオのお母さんは、彼女の子供たちの幸せを願っていて、また、家事、育児、仕事を上手く両立している。

彼女は、子どもにより良い一日を過ごしてもらうために、自分の時間を犠牲にしてまで、勤勉に家事や育児に取り組むお母さんだと思う。

②「このCMのお父さんはどんなお父さんであると感じるか」

このお父さんは家のことや子供のことには興味がなく、自分の仕事だけに集中しているお父さんだと思う。

家族の輪の中に入っていないように見える。子供の世話などの仕事以外のことには関わろうとしていないように思う。

②「このCMのお母さんは理想のお母さんであると感じるか」

私は、このビデオに出てくるお母さんは理想のお母さんだとは思わない。明らかに、自分にプレッシャーをかけていて、育児を含めた家の仕事をすべて自分一人でこなしていることがわかる。

その理由は、男性と女性はこのように差別されるべきではないと思うからだ。母親も父親も、自分たちの家を守ること、そして、自分たちの子どもを育てる責任があると思うので、それぞれに違った義務があると思う。

私は、このお母さんは理想的ではないと思う。なぜなら、彼女はたくさんのことを全て一人でこなして大変だと思うからだ。なので私は、お父さんも彼女のことをもっと手伝うべきだと思う。

また、現在、多くの女性が社会進出していて、このように苦労をしている人はたくさんいると思う。なので、「男性は働き、女性は家事をする」という固定概念を無くし、女性が働きやすい社会を作ることが必要だと思う。

といった議論が展開されました( *´艸`)

一人一人が思う「理想のお母さん」「理想のお父さん」は違いますが、夫婦で支え合いながら家庭を作っていくべきであるといった意見が多数ありました(*’ω’*)
仕事・家事・育児のバランスを保つことは凄く大変なことですが、家族みんなで助け合いながら素敵な家庭を築くことが本当の理想なのではないでしょうか…

【Global Talk!】Group-C 参加者からの現状報告

今回は実際にGlobal Talk!に参加してくれているメンバーの一人が、Global Talk!が今どんな活動をしているかレポートしてくれました!

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【Global Talk!】Group-C 現状報告

トピック【アメリカと日本における男女格差】

Global TalkではHarvard生とKnox生による互いの自己紹介を終えて、男女の固定概念について考えました(^^)/

まず「Like a Girl」という3分ほどの動画を見て、男女の固定概念がなぜ存在するのか、私たちは成長過程の中でいつから「男性らしさ」「女性らしさ」といった概念を意識し始めるのか、「女性らしく」といった言葉は女性にとってどんな意味があるのか、といった3つの観点から英語と日本語を使って互いに意見交換しました!!

具体的にどんな意見が交換されたというと…( ..)φメモメモ

①「男女の固定概念がなぜ存在するのか」

「男性らしさ」というと仕事、「女性らしさ」というと料理や掃除を思い浮かべる。

それは「性別役割分業」が昔からの社会通念が現代になっても根強く残っているからである。

②「いつから男女の固定概念を持つのか」

子どもは社会が男女における固定概念を教えるまで、男女平等であるという考えを持っている。

そのため人は思春期になり、自分とは何かというアイデンティティを確立する際に男女の固定概念を持ち始めるのではないか。

③「女性らしく」といった言葉は女性にとってどんな意味があるのか」

「女性らしく」という言葉は女性にとって良い意味も悪い意味も含んでいると考える。

人々は男女の固定概念を押し付ける言葉により束縛されるのではなく、「自分らしく」いることが大切だ。

といった議論が展開されました(*´▽`*)

また、Harvard生は日本語で日本の男女格差における社会問題、Knox生は英語でアメリカの男女格差における社会問題についてVoice Thread というアプリを使って2分ほどのプレゼンテーションを行いました(^O^)

プレゼンテーションに使用したスライドには男女格差における社会問題を根拠づけるグラフと、現状と解決策が掲載されています。

具体的にはアメリカにおける女性管理職の割合の低さや日本の母子家庭の割合の多さについて議論が展開されました( ゚Д゚)

この後の活動としては、Harvard生とKnox生が互いのプレゼンテーションについてハングアウトというアプリを使って30分ほどビデオ通話により意見交換を行います!!

両国の間で時差がありスケジュール調整が大変ですが、ボイスメッセージではなくリアルタイムでの会話は初めてとなるため、とても楽しみです( *´艸`)

良い議論に発展するよう頑張りたいと思います。

【Global Talk!】⑤個人でのVT投稿・発表

Global Talk!の全メンバーが5つのカテゴリーに分かれ、それぞれの分野でGender Equalityを調べました。

カテゴリーは、メディア・政治・育児・賃金・管理職の5つに分かれます。それぞれの中での現状や問題点を各自で調べ、発表をVT上の投稿で行いました。

発表の内容には、
①問題点を示すデータ ②その問題を解決している国のデータ ③自分で考える解決策 を示す必要があります。
同じカテゴリーの中でも様々な角度からの発表が揃い、とても興味深い発表となりました。

例えばメディアのグループでは、メディア業界で働く人の男女比に着目した発表があれば、メディアがジェンダーを作り出している現状、またメディアの中に登場している女性を取り上げた発表など様々なものがありました。

 

 

 

これは、学校での授業の一環ではありません。Knoxからの参加者は、通う学校も地域も学年も違い、それぞれの学校生活や行事、部活やサークルなど日々の生活に追われた、忙しい学生たちです。よってこの活動をさぼっても、彼らは学校の成績が落ちるわけでも単位を落とすわけでもありません。

それにも関わらず、厳しい期日を守って、社会が抱える問題を自分なりに調べて考え、そしてそれを英語にして発表する。この繰り返しの大変な作業をこなしている学生たちをとても誇りに思いますし、出来るだけこの交流・活動が彼らにとって意味深いものになるよう企画しなければ、と思わずにはいられません。

彼らは今週末より、グループ内でのディスカッションに入ります。日本・NY・ボストンと3地域を繋いでのディスカッションなので、日程調整が大変でしたが、いいディスカッションが出来ることを願っています。

 

 

 

 

 

 

 

【Global Talk!】③各校によるアンケート調査・結果のプレゼン

Global Talk!ではジェンダーに関する①固定観念 ②自己意識 ②自分の性別の満足度 に関してアンケートを取りました。

各校別(Unis, NY / Nobles, Boston / Knox, Japan)に同質問のアンケートを実施。Knoxの生徒たちは参加者12名が自分以外に3名(11-22歳までの男女)にアンケートを実施、集まった44の回答を元に発表を行いました。

アンケートの質問には、固定観念から得意性別が簡単に察することができそうな「料理をする」「理科が好き」などから「人の意見を聞く」「状況を順序立てて説明する」など、固定観念と自己意識の違いが別れそうな項目まで、全44項目を採用。

 

最後の質問には、「自分の性別に満足していますか?」。それぞれの学校別にアンケートの結果をまとめたので、興味深い結果も見ることが出来ました。ほとんどの人が自分の性別に70%前後で満足をしているが、男性においては満足していない割合が女性よりも高い割合で見えました。それぞれの学校別に行ったため、発表はそれぞれがTarget Languageで。Knoxは英語、Nobles/UNISは日本語で行われました。

このような社会問題を考えながら、学習言語で発表していく。他国の学生と一緒にそれぞれの国の現状を分析しながら、解決策を探る。直接アメリカの学生たちと話し意見を交換することにより、生きた社会学習また言語学習ができているようです。